独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。
昨日2014年3月24日、厚生労働省から第15回「イクメンの星」選定の報道発表がありました。
「イクメンの星」とは、”育児jを積極的に行う男性=「イクメン」”を応援するため、平成22年6月から「イクメンプロジェクト」を推進し選定を行っているものです。
今回は、ともに40歳の民間の方と公務員の方2名が「イクメン」として選定されています。
厚生労働省HPに選定された方のプロフィールと体験談が掲載されていますが、職場の働きかけ・理解を得るための工夫・努力などが、きれいごとばかりでなく、比較的率直に書かれている印象です。
また、昨年2013年11月22日に、内閣府より「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果について公表されています。
この調査の中で、
”第1子が1歳6カ月になるまでの間で、「育児休業を利用しなかった方におたずねします。次のようなことがあったら、あなたは育児休業を取得していたと思いますか?”(複数回答)
という質問があります。
この回答として、多かったのが(育児休業制度利用の意向ありと回答した対象者が対象)
・職場に男性の育児休業取得に対する理解があれば 47.6%
・休暇が取りやすい職場であれば 42.9%
・上司の理解が得られれば 37.7%
<以上制度の利用しやすさの雰囲気に関する項目>
・自分が利用できる育児休業制度があれば 37.9%
という結果になっています。
男性の育児休業の促進は、女性の制度利用促進以上に、職場の利用に関する理解が重要です。
しかしながら、女性の育児休業制度の導入に関しても、大企業・中小等企業規模による制度整備の格差や雇用形態(正規・非正規等)による制度適用の格差など、まだまだバラツキがある現状においては、やはり男性の育児休職を積極的に受け入れる職場の雰囲気はないというのが実態だと思います。
女性進出のポジティブアクションではありませんが、この領域の推進にはこうしたプロジェクトによる強力な後押し体制が必要不可欠ではありますが、制度利用にはまだまだ時間がかかりそうです。