状況調査)」結果が公表されています。
この労働安全衛生特別調査は、周期的にテーマを変えて調査を行っている調査です。
ちなみにここ数年の調査内容を見てみると----
・平成23年労働災害防止対策等重点調査
~リスクアセスメント、メンタルヘルス対策及び過重労働による健康障害防止対策
等の実態調査~
・平成22年労働安全衛生基本調査
~リスクアセスメント、労働安全衛生マネジメントシステムの導入状況調査等~
・平成21年 建設業労働災害防止対策等総合実態調査
~建設業における安全衛生管理体制、安全衛生活動等の実態調査~
・平成20年技術革新と労働に関する実態調査
~情報通信等の技術革新の進展に伴う労働態様の変化、それに対する労働者の
適応、事業所における職場環境や 労働者の衛生管理等の実態を把握~
となっています。
今回発表されている平成24年は、
【事業所調査】として、
・長時間労働者に対する面談実施状況、メンタルヘルスケアに関する事項、定期健
診・ガン検診、腰痛・熱中症対策等
【労働者調査】として
・定期健診、長時間労働者の面接指導実施状況等
を質問調査しています。
調査項目としては、2013年4月から始まった労働安全に関する5カ年計画「第12次労
働災害防止計画」の重点ポイントを織り込んだ形で行われているイメージです。
詳細結果は、厚生労働省HPをご参照頂ければと思いますが、結果をざっくりまとめると
【事業所調査】では
長時間労働者への医師の面接指導の実施状況やメンタルヘルスに取り組む事業所割
合は、昨年に比べ高く(良く)なっています。
長時間労働者への医師の面接指導も2006年4月の施行から7年が経過し、その認知
度も高まってきたようです。
【労働者調査】では、
精神的ストレス等に関する事項に関して質問しています。
『現在の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる
事柄がある』労働者の割合は 60.9%[前回の19年の調査では 58.0%]となっています。
『強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄の内容』(3つ以内の複数回答)をみると、
「職場の人間関係の問題」(41.3%[同 38.4%])が最も多く、次いで「仕事の質の問題」
(33.1%[同 34.8%])、「仕事の量の問題」(30.3%[同 30.6%])となっています。
このあたりの調査結果が、来年通常国会以降に再提出される(であろう)ストレスチェッ
クの実施などを企業に義務づける改正労働安全衛生法の審議にどう影響するのか?
このあたりのデータは毎年時系列で追いかけていく必要があると思います。
毎年テーマを変えて(共通項目はありますが)実施する調査のため、時系列でのデータ比
較はしづらい調査ではありますが、労働安全衛生に関する数少ない大規模な調査で、貴
重な調査だと思います。
人事労務・安全衛生ご担当の方は、ぜひ一度お目通しを!!

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