年明けから経済面では新車販売の好調を伝える記事が続いています。
いくつか拾ってみると---
「2013年の世界新車販売4年連続で最高8300万台」
「国内新車販売全体2年連続増 0.1%増537万台 軽の比率4割」
「2013年中国新車販売台数2000万台超」
等 製造拠点の海外移管が進んだとはいえ、アベノミクスによる円安進行により、自動車各社 の業績は概ね好調であり、IMF-JCにおける主要産別として今年に春闘においてリード 役を果たすことは間違いないと思います。
中央委員会方針では、 ①賃金カーブを維持 ②実質生活の維持改善分として(具体的な額は示していないものの)1%以上の賃金改善を求める としています。
②の賃金改善分(ベースアップ)の要求は、2009年以来5年振りとのことで今年の春闘は 久しぶりに注目を集めそうです。
昨年までの”定昇のみ”あるいは”賃金カーブ維持”という要求が具体的にイメージできる人 は、一部の人事担当者くらいではないでしょうか。
定昇制度、年齢給廃止など賃金制度見直しを行った企業が多い中、”賃金カーブ維持”とい ってもまったく迫力・実感はなく、やはり額表読み替えにより、すべての従業員が賃上げ実感 を感じられるベアを組合サイドが要求するのはむべなるかなと思う次第です。
個人的な感覚ですが(フリードマンの恒常所得仮説の通り)一時金より月次賃金、それもベア がないと個人的な気分としては”お金使おうかな~”とは思わないですね。
新春の賀詞交換会でのインタビューでも各社経営者もベースアップについては、前向きな発言 が聞かれました。 自動車産業の春闘の行方、今年はウォッチする必要ありそうです。

