※画像を見やすくしました
※タイトル変更しました 13/3/11 0:44


先日の薬剤師国家試験、お疲れ様でした。
さて今回は、薬剤師国家試験と卒業率ランキングについて

一般に私立薬学部は薬剤師免許を持つ人を社会に供給するのが役割で、試験を設け、卒業を困難にし、薬剤師国家試験の合格率をあげる傾向にある。
国立・公立とは性質がやや異なるので、この記事では私立薬学部についてのみ扱う。


薬学部は文部科学省から卒業・国家試験合格について詳細なデータが出ている。


新6年制ではカリキュラム上、学年に残っている留年生が居ないため、
入学した学生からどれだけ卒業できたかという純卒業率が割り出せる。


2012年卒(6年制第一期)の純卒業率をワースト10位までランキングにした。


 大学名入学時5年次卒業者卒業率国試合格率
1位日本薬科大学3111137624.4%66.9%
2位横浜薬科大学3111599530.5%83.2%
3位第一薬科大学2231167232.3%39.4%
4位青森大学124745746.0%79.7%
5位九州保健福祉大学20511110048.8%94.6%
6位帝京平成大学26115913049.8%84.6%
7位奥羽大学21214011252.8%82.5%
8位徳島文理大学(香川)143838257.3%86.6%
9位北陸大学37925821857.5%83.0%
10位北海道薬科大学24314814559.7%90.9%

※卒業率=
卒業者/入学時
国家試験合格率は既卒者も含む
徳島文理大学の国試合格率は香川薬学部と薬学部込(2013/03/08追記)


薬学部留年率ワースト10ランキング
画像はこちら

上位3校の薬科大学は群を抜いて卒業率が悪い。
ちなみにこの3校は都築学園グループという同じ経営である。

入学時、自分を含め友達が10人いたなら、一緒に卒業できるのはたったの1,2人である。しかも自分が卒業出来た場合でだ。さらに3位の大学だと卒業しても免許が取れない可能性が高い。
しかし、国家試験へ挑戦する切符は薬学部に入学する他ないので、そのチャンスを与えてもらい、自己責任でモノにできる人にとってはありがたいと思う。絶対卒業できない訳ではない。


もちろんすべての薬学部が、入るのは容易いが出るのに苦労する学部ではなく、データが出ている私立薬学部48校に限って言えば、入学者が7割以上卒業できる大学は34校(70%)8割以上卒業できる大学は14校(30%)ある。

大学の勉強・試験が絶対的に難しいのではなく、入学者の学力・努力不足により進級・卒業が困難なのだろう。自分の卒業は、宝くじに当たる確率のようにどうにも出来ないものではなく、努力で限りなく100%に近づけられる
自分は、試験はいつも必死で勉強していたが、どうして卒業試験は取り組めなかったのだろう・・・・。

薬学部は留年率が高いのかという問について、内情を知ると他学部の友人から聞く話と比較するとやはり多いと思う。
学部レベルではよく知らないが、大学レベルで進級が困難なのは、東京理科大学や東京外国語大学と噂で聞いたことはある。どうなのだろうか。

留年について調べてしまったが、今はとにかく早く卒業して免許が欲しい。


参考:
平成20~24年度の入学試験・6年制学科生の修学状況(PDF)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/039/siryo/__icsFiles/afieldfile/2012/12/16/1328920_001.pdf
第97回 薬剤師国家試験の結果について(PDF)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakuzaishi/dl/Shaken_kekka_h24.pdf


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