◆第1章 はじめに
「月5万円、稼げるだけでいいんだ」
そう思ってた。
会社の給料は頭打ちで、家に帰る頃には気力も残ってない。
それでも、何かを変えたくて、副業の世界に飛び込んだ。
最初は、希望だった。
転売で稼いでいる人のブログ。
情報商材を売ってる人のキラキラした実績画面。
アフィリエイトで「毎月30万円です^^」と笑う人のnote。
「自分にもできるかも」
「頑張れば追いつけるかも」
——その“かも”が、100万円を溶かした。
教材代。
広告費。
ツール代。
セミナー。
移動費。
リライト代行。
そして何より、時間。
全部、自己投資だと思ってた。
でも、気づけば何も残っていなかった。
アカウントだけが散らばって、アクセスはゼロ。
「今月こそは」と自分に言い聞かせる声が、どんどん小さくなっていった。
…あのときの自分に、何か一つでも言えるなら。
「お前、自分で“問い”を持ってたか?」
って聞きたい。
なぜ、それをやってるのか。
誰に、何を、届けたいのか。
そもそも、自分はどんな人生を生きたかったのか。
——何もなかった。ただ、「稼げるらしいから」という空っぽの動機だけがあった。
これは、他人を責めたい話じゃない。
「お前もバカだったな」と笑って言える自分になれたからこそ、今こうして書けている。
副業で何度も何度も迷走して、
情報に振り回されて、
「このままじゃ終わる」と思った夜を越えてきたから。
今だから、ようやく思える。
あの連敗の中で本当に足りなかったのは、「スキル」じゃなかった。
「問い」だったんだと。
◆ 第2章 手段が先にある副業の怖さ
気づけば、僕はいつも「誰かのやり方」をなぞっていた。
情報商材を買ったときは、
「この通りやれば結果が出る」と信じて疑わなかった。
転売に手を出したときは、
「リサーチさえすれば売れる」と思って、Amazonのランキングを眺めていた。
アフィリエイトを始めたときは、
「SEOが命」と言われて、キーワード選定とツールの使い方をひたすら学んでいた。
…でも、どれも“やり方”しかなかった。
そこに“自分”は、いなかった。
売れる商品を探す。
流行ってるキーワードを追いかける。
上位表示されてるブログを模倣する。
やってることは“正しい”ように見えた。
でも、“正しい”って誰にとってだろう?
それは、その人にとっての「最適解」であって、僕にとってのものじゃなかった。
手段が先にある副業は、すごく怖い。
“なぜこれをやるのか”が自分の中にないから、
新しいノウハウが出てくるたびにブレるし、
少しでも成果が出ないと「これじゃダメなんだ」と焦ってしまう。
やってもやっても、足りない気がして、
毎月、何かを「買い足さなきゃいけない」気がしてた。
でも、それって本当は“問い”が空白なだけなんだよね。
「この手段をやりたい」じゃなくて、
「この問いに答えたくて、この手段を選んだ」
——そこがズレてた。
手段は問いに従属する。
でも、僕の副業は「手段→行動」で終わってた。
だから、失敗した。だから、続かなかった。
🔹ミニワーク:自分の副業を“問い”で見直す
今あなたがやっている(または、これからやろうとしている)副業について、自分にこう問いかけてみてください:
-
なぜ、これを選んだのか?
-
これを通じて、誰に何を届けたいのか?
-
自分の“問い”は、この副業で答えられるか?
◆ 第3章 なぜ“問い”がなかったのか?
正直に言うと——
「問いを持つ」とか「届けたいものを考える」とか、
そんなことを考える余裕は、なかった。
本業が忙しくて、
毎日、疲れ果てて家に帰る。
副業をやろうにも、思考なんて止まってて、
目の前にある教材を“そのままなぞる”くらいしかできなかった。
だから気づけなかった。
問いがなかったんじゃなくて、
「問いを立てられるほど、自分が整っていなかった」んだって。
当時の僕は、自分の思考を“追い出す癖”がついていた。
「考えると不安になるから、考えない」
「自分の声を聞くと苦しくなるから、聞かない」
代わりに、誰かの“正しそうな声”を聞き続けていた。
「稼ぐなら今はこれ!」
「時代は動画だ!」
「成功者はこうしている!」
「初心者でもすぐできる!」
…その声に安心していたのは、きっと、“考えなくて済むから”。
でも、それじゃダメだった。
僕の人生を引き受けるのは、他人じゃない。
「選ばされた」と思っていても、
実は「自分で選ばなかった」だけだった。
“問い”は、自分と向き合った先にしか出てこない。
でも、それは“ちゃんと休んだあと”にしかできない。
僕が問いを持てなかったのは、意志が弱かったからじゃない。
“立ち止まって考える体力”がなかっただけだったんだ。
🔹ミニワーク:問いが持てない理由を見つける
次の問いを、紙でもスマホでもいいので書き出してみてください:
-
最近「考えたくないな」と感じた瞬間はいつでしたか?
-
それは、なぜですか?(疲労・不安・過去の傷 etc.)
-
「今の自分に足りないのは、問いではなく〇〇だ」としたら、何が入りますか?
無理に“問い”を持とうとせず、
まずは“なぜ持てないか”を丁寧に扱うことで、次の一歩が見えてきます。
◆ 第4章 問いがある副業は、静かに強い
あるときから、僕は「成果」よりも「問い」を大事にするようになった。
——というと、カッコよく聞こえるかもしれない。
でも実際は、10連敗以上して、借金もして、
“もうこれ以上、表面だけのやり方に振り回されるのはやめよう”と思っただけ。
「この副業、ほんとに自分がやる意味ある?」
「なんで俺は、これをやってる?」
何度も何度も、自分に問い直すようにした。
すると、不思議なことが起きた。
・記事のネタが尽きなくなった
・“伝えたいこと”が先にあって、書くスピードが上がった
・少しずつだけど、“自分の文体”が出てきた
・「濵口さんの言葉って、なんか響く」と言ってくれる人が現れた
どれも“ノウハウ”じゃなかった。
自分の中にある“問い”から出てきたものだった。
問いがある副業は、静かに強い。
すぐバズらなくても、
すぐ収益にならなくても、
“やる理由”があるから続けられる。
むしろ、やる意味が見えないことを繰り返すほうが、
長期的には心が摩耗して壊れてしまう。
問いは、あなたを守る盾にもなる。
でもそれは、「ちゃんと選んだ人間」にだけ与えられる。
問いのある副業は、
「楽しい」とか「ラク」とかとはちょっと違う。
静かに、でも、しっかりと——
“人生が自分の手に戻ってくる”感覚がある。
🔹ミニワーク:今のあなたの“問い”を書いてみる
今やっている副業、もしくはこれからやりたいと思っていることに対して、以下の問いを書いてみてください。
-
なぜ、それをやろうと思ったのか?
-
自分の中にどんな“問い”があるのか?
-
それは、どんな人に届けたい問いか?
うまく言葉にできなくても大丈夫です。
「問いを持とうとする姿勢」自体が、すでに“軸”の始まりです。
◆ 第5章 再起は、“問い”から始まる
僕は、特別な人間じゃない。
ただ、副業で10連敗した。
借金もしたし、逃げたこともある。
でも、不思議と——
「終わった」と思った夜ほど、
次の日の朝、なんとか目だけは覚めた。
そしてまた、始めた。
怖さも、迷いも、全部引きずったまま。
うまくいかない日々を経て、ようやく気づいた。
副業で再起するには、
「ノウハウ」よりも「問い」が必要だった。
「成功者の真似」より、「自分との対話」が必要だった。
“もう一度やる”と決めた日、
僕はこう問いかけた。
「次こそ、“誰かの真似”じゃなく、“自分の問い”から始めよう」
再起は、「努力の量」で勝負するものじゃない。
再起は、「問いの深さ」で支えられるものだと思う。
問いがあれば、時間がかかっても戻ってこられる。
問いがあれば、ブレても立て直せる。
問いがあれば、また進める。
そして今、この記事を読んでいるあなたも、
何かしらの“問い”を持って、ここに来てくれたのだと思う。
それは、もう十分すぎるスタートだ。
🔹ミニワーク:再起の一歩を言語化する
-
「もう一度、始めたい」と思っていることは何ですか?
-
その理由は、“成果”のためですか? “意味”のためですか?
-
どんな小さな一歩なら、今日できそうですか?
“動けない日”があってもいい。
でも、“問いがある日”を1日でも多く持てれば、人生は少しずつ変わっていきます。
この記事は、ここまでです。
この文章が、どこかで疲れていたあなたの“問い直し”のきっかけになれば嬉しいです。
📌 お知らせ
🔸note 更新中です
現在、僕のnoteでは
「副業で連敗してきた僕が、どう問い直し、どう再設計してきたか」
をテーマに、より深く・構造的に綴った記事を公開しています。
✔ アメブロよりも少し静かで内省的な文章
✔ 具体的な失敗の記録とそこから見えた構造
✔ 副業迷子だった頃の“問い直しワーク”
などを扱っています。
🔗 最新記事はこちら
アメブロで共感してくださった方が、
noteでも「自分と向き合うヒントがあった」と言ってくださることが多いです。
興味のある方は、のぞいてみてくださいね。
🔸公式LINEは現在構築中です
読者の方ともう少し近い距離でやりとりできるよう、
公式LINEを準備中です。
✔ アメブロ・noteの更新通知
✔ ミニ音声コンテンツ
✔ オフレコの失敗談と整え直しのヒント
などを配信予定です。
準備ができ次第、ご案内させていただきます。
🔸PARK(ゆるやかオンラインコミュニティ)について
現時点ではまだ立ち上げていませんが、
共鳴してくださる方が増えてきたら、
“問いを持ち寄る、静かな場所”をつくりたいと考えています。
✔ 副業の悩みを「構造」で分かち合う
✔ 小さな問い直しをみんなで試す
✔ 再起を“応援されずに支え合える”空間
そんな場所にしたいと思っています。
PARKのリンクはこちら
https://park.jp/?outer_ref=INV-N1YKVT
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どこかのタイミングで、ふと響く言葉が届いたら——
そのときが、また始まるときかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


