前にわからなかったことがわかった。それが成長ってことなんだね。
オレはいつも現在オレが必要としてるものを追ってる。実はその先にある「本当に欲しいもの」なんてどうでもいいくらいにな。ネットで知り合って、オフ会で意気投合したそいつらは皆オレより年上で、普通の会社員や院生やフリーターだったりした。オレの素性と計画を打ち明けたら連中は、法人設立に関わる雑事を進んでこなし、なけなしの生活費から寄付までくれた。念願かなって、王墓の中に足を踏み入れたとき、オレが一番嬉しかったのは、ずっと願ってた王墓の「真実」を目の当たりにした事じゃなく、一緒に中へ入った連中と顔を見合わせて握手した瞬間だった。そいつらは今も無償で役員をしながら、オレに生きた情報をくれる。この連中と比べたら、王墓の「真実」はただのおまけさ。大切なものは、欲しいものより先に来た。
道草を楽しめ 大いにな
ほしいものより大切なものが きっとそっちに ころがってる。
(HUNTER×HUNTER 32巻より)
この「大切なものは、欲しいものより先に来た。」ってとこ、最初に読んだ時に、なんかしっくりこなかった。でも、今日、ふと思い出して読んでみたら、あー、そういうことか。と、以前と明らかに捉え方が違う自分がいた。きっとこれが成長ということなのだろう。
道草、楽しみます。