第70回の学術大会はオンライン開催でしたが、私が専門の気分障害(うつ病等)については、昭和大学の医学部の生理学講座教授と発達障害医療研究所 副所長で准教授たちの公開シンポジウムで2時間みっちり聞くことができ、また、気分障害にも大きく関与する自律神経と脳血流の特別講演の中の耳介への鍼刺激と脳血流についてもとても満足いく内容でした。
今回は私は発表をしませんでしたが、学会に参加して専門領域の研究発表を聞けるだけでもとても勉強になるので、実は学会に参加することで毎回リフレッシュしております。
さて、鍼による脳血流の変化や自律神経の調整作用など生理学的な機序は確かにわかってきていますが、これらは急性のストレス問題やうつ病でも身体問題が中心となっている状態(固定化した認知<スキーマ>がそれほど強くない状態)では効果を発揮する。
では、慢性のストレス状態、要するに本当だったらすぐに鍼治療に行けば解決する状態だったものを、長期間我慢してしまった結果、ネガティブな認知(考え方や捉え方)が固定してしまったりまたは、脳の記憶の問題となってしまっている状態で、鍼治療単独では現在修正することができない。
これは、ストレス障害だけでなく慢性疼痛をはじめ慢性疾患全般に言えることです。
では、どうすればいいのか。
これらの問題には認知行動療法という心理療法が問題解決に役立ちます。
そして、うつ病をはじめ慢性疼痛や慢性疾患に対してのエビデンスもあります。
特に軽度のうつ病や慢性痛などでは、学会などでは最初に行う方法として推奨されております。
結論
慢性になる前に鍼治療を受ける。
慢性になってしまっているのであれば、鍼治療と認知行動療法の併用方法か認知行動療法単独が良いかと思います。
学会の話から少し話がそれてしまいましたが、何となく最近憂鬱だなとか、なんか自律神経のバランスが崩れていそうかなとか、痛みが2週間ぐらい続いているとか
このような早期は鍼治療が得意とするところなので、ぜひ、早いうちに治療院に行かれるようにしてください。