青春のトッカータとフーガ☆彡

 

”ウラル打楽器トリオ”

 

ウラル国立音楽専門学校の

キリール、エゴール、ザハール君、

仲良し三人組のマリンバ・トリオ

によるバッハの名曲音符

 

キラキラ「トッカータとフーガ」キラキラ

 

スヴェルドロフスク国立

フィルハーモニー・大ホールで、

この3月29日に開催された

”バッハ・フェスティヴァル”での

演奏が映像に上がりましたリボン

 

編曲とアップロードは

野口道子さんです。

 

滅多にないマリンバ

アンサンブルでのバッハ

しかもあの名曲!

 

トッカータトフーガ

 

しかも日本の野口さんの編曲で

ロシアの生徒さん達が弾く!

という初めての企画です

 

 

内容は以前にも書かせて

頂きましたが

映像が上りましたので

 

18~19才の生徒達の

若々しくて真っすぐな

清新なロシアン・バッハに

仕上がっていますので

 

もし宜しければ是非クローバー

 

 

 

 

ステージ、向かって左から

イゴール君、中央キリール君

右がザハール君音符

 

全員、レオニード・

クミーシェ先生クラスの

生徒達で、

 

全ロ打楽器コンクール入賞者

特に、中央のキリル君は

グランプリ受賞者です。

 

ロシア若手打楽器界の

未来を担う彼らは

 

幼少より、ロシアでも

有数の音楽専門学校で、

 

シロフォン(木琴)

マリンバ、

スネア・ドラム

そしてティンパニーまで

 

学校卒業の段階(18~19)

既にプロとしてオーケストラの

打楽器奏者として

立派に活躍できるほど

 

幅広い徹底的な音楽教育と

数多いステージ経験を

積んでいます

 

 

こちらに、クラスの

リーダー格である

キリール・シプーノフ君に

登場して貰いますが

 

まずは、全員オケ打楽器奏者の

基本になるシロフォンは必須

 

全員プロコフィエフの

ソナタ等、非常に

高度な技を磨いてきています。

 

 

~シロフォン♪~

 

 

そして上級生になると

4マレットで5オクターブ

マリンバにも挑戦

現代曲にも果敢に挑みます

(というか、やりたい♡)

 

 

~マリンバ♪~

安倍圭子先生の唄リフレクションズ

 

 

そしてこれも入学時以来の

基本中の基本、スネアドラム

少年達が大好き恋の矢な分野です

 

 

  ~スネア・ドラム♪~

アスヴェンチュラス

 

そして将来の姿!

オーケストラのティンパニーを

担当するために訓練も

きっちり!

 

 

~ティンパニー♪~

 

 

そしてクラスコンサートでは

マリンバのアンサンブルで

 

バロック、クラシック、

ロマンティック、現代から

ジャズ、ポピュラー、

フォークロアまで

 

師のクミーシェ先生と

野口道子さんとの交流で

あらゆるジャンルの演奏を

経験することができました合格

 

バッハから八木節まで

演奏しています。

 

 

~マリンバ・アンサンブル♫~

トッカータとフーガ

 

こちらは皆が大好きで

得意中の得意の

スネアのアンサンブル

 

今回はジヴコヴィチの

Per Unoを披露

 

”皆んは一人のために

一人は皆のため...”

 

とはアレクサンドル・デュマの

「3銃士」の言葉ですが

 

そんな良い感じで

お互いをみつめて

微笑みながらの演奏

 

ここでリードをとっているのは

スネアの天才、クール・ブロンドの

プーチン大統領の少年時代を

思わせる、ザハール君です↓

 

すっかり成長しましたね!

 

 

~スネア・ドラム・アンサンブル♫~

ジヴコヴィチ、ペル・ウーノ

 

ユースオケでは

クラスの優等生が

ティンパニーを担当

しますので

 

キリル君のこのポストは

今年からはザハール君が

受け継ぎます

 

~そしてオーケストラでも♫~

シチェドリン「カルメン組曲」

 

 

 

クリスマスには恒例の

ハープ課のコンサートの

お手伝いもします...

 

 

 

  あら、ハープもやってみたわ(^^♪

 

 

今回はマリンバで

ローズウッドの木の持つ

ぬくもりを感じさせる

自然で深くまろやかな音が、

耳と心に快く響きます

 

原曲にある、重苦しい

雰囲気が、マリンバだと

薄れて、アンサンブルの

各パートも聴き易いですね?

 

 

尚、このヤマハの5オクターヴ

マリンバは、日本のマリンバ・

レジェンド、安倍圭子先生が

ヤマハと開発されたもの

現在では世界の標準になり

 

日本や西側でしたら

個人の音楽教室でも皆さん、

誰でも、どこでも持っている

高級なローズウッドの

5オクターヴ・マリンバですが

 

 

ここ、ロシアの

スヴェルドロフスク州

ウラル地方には、まだ

当ウラル音楽学校に一台しかか

ないのです!

勿論自宅でも持っている

生徒はいません!

 

彼らの兄弟子で、今ロシアで

有名なパーカショニストとなった、

ピョートル・

グラヴァーツキフさん

 

Петр Главатских: "Фольклор – это музыка про каждого из нас" -  ClassicalMusicNews.Ru

 

故郷のウラルに戻る度に

「5オクターヴがなくては

国際コンクールにも出れない

教育もできない...!」と

 

スヴェロドロフスク州の

文化庁に圧力をかけて

やっと買って貰えたそうです。

 

そんなロシアの事情は、

日本や西側では

想像もつかないことですが...

 

逆にフィルハーモニーには

5オクターヴはまだない!ので

今回は音楽学校から

大ホールに持ち込んで

 

あのエリツィン時代

日々生活することにも

困難が付きまとった、あの

ハイパー・インフレ期でさえ

 

毎日フィルハーモニーでは

公演が絶えませんでした

それほど身近に

クラシック音楽を愛する

 

ウラルの聴衆の前での

5オクターヴマリンバ

初披露でもありました!

 

 

野口さんと彼ら敬愛する教師

レオニード・クミーシェ先生の

楽譜交流が進んで2年、

 

 

この初夏に卒業して行く

優秀なキリル、イゴル君が揃った

フィルハーモニー登場も

これで最後...

 

 

それに相応しい

キラキラ格調高い演奏となりました!キラキラ

 

 

演奏後、

初めて聴いたマリンバ・

アンサンブルによるバッハに

ブラボーが鳴りやまず

手拍子に変わり、

 

 

校長先生に促されて

再度前に出てきて、

ちょっと嬉しそうに

はにかんで、挨拶をする3人

 

 

 

 

食べ物もなく

お湯も満足にでない時代の

極寒の西シベリアの地で

何度も通ったこのフィルハーモニー

そこに今30年を経て

響いたこのバッハ、

深い感動で聴きました

 

 

これから

夫々が進む道の過程で

いつかまた、折にふれ

この日のバッハを

 

マリンバで聴衆に届けた

クラシック最高峰の

感動の時を

 

 

思い出してくれたら

と願っています...