イタリアオペラ最高の美旋律

 

ウラル音楽学校創設80周年記念の

コンサートが4日催されましたが

そこで、ユースオケの2番手に

登場したのは、ホルンのソリストで

現在サンクト・ペテルブルク音楽院で

勉強中の卒業生でした。

 

流れてきたのは、なんと

ベッリーニのオペラ

「ノルマ」から、あの

限りない美しさで名高い

「清らかな女神」でした!

 

歌でも難しいこの難曲を

ホルンで演奏するなんて!

どれほど難しいことか!

素晴しかったです!

 

様子でも、飾り気のない学生さんで

好感度大でした!

 

この曲は私の大好きな曲

本当に美しい曲だと思います。

とりわけ、最後に高音から

降りてくるところの

旋律がひたすら美しいです

 

友人の家でマリア・カラスで

聴いたことがあったのですが

今ユーチューブで聴いてみたら

とても気に入ったのが

イタリアの往年の名ソプラノ

ジュリエッタ・シミオナートさん

 

Giulietta Simionato | Lyric Opera of Chicago

出だしの、Casta divaから、

歌詞にぴったりと合った

気品のある、落ち着いた

高雅な声と歌唱

美しいイタリア語の発音

寒気がくるくらい好きな

声と、ノーブルな歌い方赤薔薇

 

 

 

正に清らかな女神を思わせる

気品に満ちた、歌唱宝石赤

 

明るいイタリア女性らしい

華やかな優しく温かな美貌

すっかり魅せられてしまいました

 

Giulietta Simionato, Italian Mezzo-Soprano, Dies at 99 - The New York Times

 

そのままずっとyoutubeで

聴いていたら、次の歌手の方に

移ったのですが、この文章を

書きながらで、画面はみて

いませんでした

 

うん?シミオナートさんとは

較べものにならない、細った声

安定しない音程、時に笛のように

太くなったり、細くなったり

差が付きすぎており

 

最高音でも音程?それで

大丈夫、と思って

画面をみたら、ガーン

マリア・カラスさんでした!びっくりマーク

 

出しかに画面のカラスさんは

素敵でした!ほっそりとした痩身を

素晴らしいドレスに包んで

100万ドル相当のジュエリー

そしてあの美貌!

 

でも声だけ聴いたら

私にはシミオナートさんには

遠く及ばないと思えたのです。

カラスさんだと、知らなければ

 

恐るべし、映像の力

カラスというカリスマ

半分以上その美貌に

気持がいってしまう、

 

(これですものね?)

こうしてみると何気に

ジャクリーン・オナシス夫人に

似ているところが....

 

でも歌唱では

シミオナートさんには

遠かったのでは?

と素人の勝手な感想ですが

思いました。

 

その不安定さがもしかして

魅力だったのかな?

とまで思ってしまいましたよ

 

あの高音の笛のような

爆発的で、不安定さが

ドキドキさせる?

 

あの音程、時としてやはり

おかしくなる処がありませんか?

と、世界のカラスに

言ってしまう神をも畏れぬ

とんでもない私...

 

シミオナートさんは

どこまでも

完璧だったと思います

 

カラスにブラボーなら

シミオナートさんには

ブラビッシマ!です

 

これはバレエのヌレエフと同じ

カリスマなのでしょうね?!

ヌレエフの前には突然

何もみえなくなってしまう

 

それほどの個人的な魅力

カラスさんもそうだったと

思われます

 

 

それにしてもベッリーニ

恐るべし、なんという

美しい旋律!

ヴェルディよりずっと

繊細で優美で気高いわ

 

これが、ナポリの

音楽院の優美さ

南伊のノーブルさ

 

ヴェルディの

北伊のパルマとの違いか?

 

大好きな旋律です

ああ、永遠に聴いていたい!

 

それにシミオナートさんの

この歌唱は、

女性はこうありたい

というような気品と

高雅さと優美さ、

とくに最後の下がりくる

(なんていうのでしょうね?)

あの部分の美しさには

もう、胸が

しめつけられます

 

優美すぎます...

 

ウラル音楽学校のコンサートの

お陰で知る事ができた

ジュリエッタ・シミオナートさん

その凛々しいまでの声の

すっかりファンになって

しまいましたピンク薔薇