才能を自由に伸ばすチャンスを与えられた新たなプーチン・チルドレン☆

 

 

9月1日、ロシアでは

新学年の開始に合わせ

 

「大切なことについて」

と題されたプーチン大統領と

学業オリンピアード優勝者の

生徒達との会合が

開催されました

 

(ロシアでは屡々

こうしたコンクールが

開催され、先生方の

コンクールもあります)

 

 

まずは、

大統領から

「自分への質問も勿論

喜んでお答えするが

それより、お互い

(大統領と生徒達)の

意見交換の場のしたら

もっと意義深いだろう」

という提案が出され

 

 

生徒達は夫々

「プーチンさん、今日は!

私は○○州、○○共和国の

〇年生の○○です」

との自己紹介後、

 

自分のやっていること

興味を持っていること

そしてそこから考えついた

新しいアイデア、

 

それに基づき、

国と大統領に援助して

欲しい事柄を大いに

語りました。

 

提案や質問、意見発表が

なされていましたが

目をキラキラさせて

手を上げて、大統領に

自分の意見を堂々と述べる

 

超が付きそうなほど

真面目で、まっすぐな

生徒達、まるでソ連時代の

ピオニールのリーダーの

ロシア版の様です

 

その余りのまっすぐな

真面目さには、びっくり、

というより、不真面目

勉強大嫌い、怠慢で

目標もなかった私など

別世界の人間を観た感が

ありました!

 

またそれを真剣に耳を傾け

嬉しそうに応じる大統領、

恐らくは事前にわかっていた

内容だとしても

 

まあ、良くもここまで

お互いに自分の意見を

堂々と交換できるものだと

 

これを聴いた

馬渕睦夫氏や水島氏が

感涙にむせびそうな

内容が正しく

くりひろげられました。

 

まずは家庭、家族の

伝統的価値を尊重し

世代間の伝統を大切にし

 

個人の家庭から社会へ、

社会から国家へと

広げていく

 

あら、これって

誰かが言っていましたよね?

そうです、プラトンの

「饗宴」の中で

 

一人の人間への愛から

多数の人へ、

そして社会から国家へと

そしてかのイデアそのものに

至る、イデア論の

昇華のプロセス

 

ディオティマが語る

「饗宴」の中の最も

美しい部分ではありませんか?

 

自分が為したことが

他から認められると

やる気がでるし、

そうやって社会に

更に貢献しようという

気になれる、

 

そんな、自己実現の

大切さを熱心に

語られた大統領

 

好きなことだけではなく

他の事も広くやってみる

そうやって包括的な人間力が

あがるのだよ、

 

勉学にスポーツと

両方やるのは実に宜しい!

 

ほら、また出た!

プーチン風文武両道の勧め

(自己体験に基づくので

やたら説得力がある)

 

それを頷きながら聴く

いかにも賢そうな

影のない子達ばかり!

誂えたような

なんて言っては何ですが

 

まるでソ連時代のピオネール?

 

Детство и юность вождя. Становление общенационального лидера. Этапы  большого пути.

(一応なってみたアップ

 

でも皆さん、

赤いスカーフの代りに

 

髪を染めて借り上げ

ツートンカラーにそめた

男の子とか、長いブロンドを

綺麗に編み込んで

垂らした女の子とか

 

現代のプーチン・チルドレン達は

自由に自分達の個性を出して

全く物おじしません

 

こういう子達とは(正直)

付き合いたくないな~と

思ったほど積極的で

(まあ、選抜された

優勝者の皆さんですものね)

 

 

そして中でも

国に「奉仕する」仕事

(政治家)を目指したいと

いう生徒には(マジですか?)

 

「自分の中にまずその志が

燃えていること、

国家の”仕事”という言葉は

”奉仕する”という単語がから

できているのだよ、

 

自国の社会や人々のために

何かしたい、という熱い

志が燃えていること

それが一番重要なこと」

と語っておられます。

 

そうだそうですよ

岸田さん!(関係ないか?)

 

そして皆に、伝えたい

一言と問われた大統領

「ロシアを愛してね」

とにっこり。

 

エリツィン大統領から

大統領就任前の演説で

「ロシアを大切に!」

と言い渡された

プーチン大統領

 

今度はロシアの未来を担う

生徒達へ、ロシア愛を伝達

 

ふぅ=。。。。

 

寒いなぁ、自国を愛する、

家族を大切に、

実に寒い、もっというなら

何だかかなり恥ずかしい!

 

天孫降臨とまでは

(有難くも)

言わなかったものの、

 

プーチン大統領って

ちょっとイタリアの建国に

貢献した政治家、カヴールとか、

ラタッツィみたい

ではありませんか?

 

「イタリア(ロシア)は創った...

今度はイタリア人を(ロシア人を)

創らねばならない...」

 

正にロシア帝国

ソヴィエト会主義共和国連邦

を継いだ、新生ロシア連邦共和国

建国の父!ですね

 

50年後にモスクワや

サンクトペテルブルクの

各公園に建つ、

ウラジーミル・プーチン

第3代ロシア大統領の

銅像が目にみえるようです...

 

アウグストゥス - Wikipedia

パックス・ロマーナ

パックス・〇ーチナ

(後世につけられた手が

大きすぎ!)

 

 

そう、最近、

ロシアとソ連は違う国、

ボリシェヴィキが創った

ソ連は悪で、今のロシアは

そうではない!と仰る方々が

多いようですが

 

日本でもソ連でも

あるとき、国家形態が

変わったから、と言って

そこに住んでいる人が

突然変わりますか?

 

日本でも1945年9月2日

あのミズーリ号の甲板での

無条件降伏の調印式

あそこで日本と日本人が

変わったでしょうか?

 

大雑把なカナダ代表のお陰で

サインの場所全員一行ズレ!

 

その後をみてみますと

それまでの考え方や

価値を綺麗さっぱり

捨て去った?

とは到底思えません

 

イタリアでも

ムッソリーニを逆さづりにして

「勝利だ!」と未来の

ペルティーニ大統領が

叫んだ瞬間に、ファシズムの

25年が消えたか?

 

多くはそのまま変わらず

社会に残ってしまった

と言われています

 

プーチン政権の

ロシアの青少年への

手厚い保護、潤沢な資金

ロスアトムやロシア経済界

国家の協力な支援によって

 

両親の経済状態に関係なく

子供達に無償で

あらゆる機会を与える

巨大なシステムの構築

 

ソチやクリミアでの

大規模インフラの整備等を

実際みていますと、

 

これはソ連時代、教科書や

教条的に言われていた

美しい理想、

目指されながらも、実際は

資金の無さもあり、多くは

形骸化し、絵空事に

終わってしまって

 

市民達からはアネクドートの

恰好な標的にされ

(哀しくも)

”笑い飛ばす”しかなかった

(それがロシア市民の

魅力でもありましたが)

 

しかしあのソ連時代の

無償教育の「理想」

 

それを新生ロシアに

受け継ぎ、飛躍的な

経済の発展と安定の上で

初めて得られた膨大な資金を

惜しげもなくつぎ込む

(勿論現在は全て無償では

ありませんが)

 

もしも、ソ連時代に

実際当然だった無償の教育、

無償の公共料金

男女間の格差のない社会、

 

その経験智と記憶が

社会に残っていなかったとしたら

これほどの青少年への

手厚いシステムが出来た

でしょうか?

 

凄いのは資本主義になっても

「全て無償!」

(有償の部分もありますが)

私の友人の勤める国立音楽学校や

下に上げるARTクラスターなどは

無償です。)

これは国家の政策なくしては

到底無理ですし

 

実際この生徒さん達との

会議中にも大統領は後ろにいた

チェルヌィシェンコ副首相に

実際に指示を出したり

確かめたりしていました。

 

チェルヌィシェンコ氏は

青少年事業の担当らしく

こうした若者との会議で

良く見かける感じの良い

表情の御方です

 

旧ソ連時代を青年として

自覚的に経験された

最後の世代に近い

プーチン大統領

 

哀しくもソ連時代には

果たされなかった

良き部分の理想

 

社会主義故の平等や

無料の公共料金、

無償教育の機会、

というソ連時代の理想を、

現在のロシア資本を使って、

イデオロギーなく実現

しているように思えます。

 

それも資本主義世界となった

現代ロシアだからこそ

その天然資源を取り戻して

得た資金を、十二分に

国民生活に還元出来る

 

 

私もウラル音楽学校の

生徒達が、実際に

ソチやクリミアに新しく

出来た大センターで

どのように過ごしているか

を聞きました。

 

ソチのオリンピック会場跡に

できたシリウス・センターに次

黒海の沿岸に出来た

宿泊施設も伴う

一大文化科学クラスター

 

それは、ロシア連邦中の

青少年達が自由に

科学・芸術・文化の全分野で

ロシア一流の指導者から

学び、様々な地域からの

参加者と交流が生まれる

総合文化コンプレクスです

 

その名は

”タヴリーダ・ART・クラスター”

 

 

7月にユーリー・バシュメット氏の

ユース・オケのマスター・クラスに

参加したキリール君が現地から

送ってきてくれた写真から

ご紹介したいと思います。

 

黒海沿岸でのコンサート風景

 

(尚、キリール君のご両親の

月収は10万に満たないそうですが

無償のタヴリーダで

伸び伸びと学んできました)

 

 

ソ連時代は人々にとって

壮大な実験でしたが

その経験を、負も正も含めて

今に活かすプーチン・ロシア

その行く手は見逃せませんね虹

 

 

因みに今日9月3日は

ロシアでは祝日

「軍国主義日本に勝利の日」クラッカー

と制定され、今年がその初年です。

 

「日本がナチスを支持するのは

今回は初めてではなかった...」

 

Thank you Kissey!