プリゴージン氏は半狂乱に近い興奮状態にあった

 

ルカシェンコ大統領が明かす

エピソード2

 

 

プリゴージン氏との交渉に

達した、第一段階で、

大きな貢献をしたのは

ユニス・ベク・エフクーロフ将軍と

FSBのボルトニコフ長官の

お二人だけだそうです。

 

11時に彼(プリゴージン氏)は

直ぐに電話に出ました。

エフクーロフが彼を呼び出し

”ほら、ベラルーシ大統領からの

電話だ、話すかね?”

”ルカシェンコ氏とだったら話そう”

私にもそれは聞こえた。

 

電話を取ると、プリゴージンは

興奮状態にあり、最初の30分は

酷く汚い言葉で罵り続けた。

 

普段の会話の10倍程も

酷い言葉を使っていた。

彼も勿論、後でそれを詫びたが

私に酷く汚い言葉で

語り始めたのだ。

 

それで、「どう切り出して

彼を交渉に持っていけるよう

切り出すか?」と考えた。

 

彼らは前線から戻ったばかりで

多くの戦友達が死んだのを

見てきたばかりだったのだ。

それで、皆皆酷く

怒りを感じていたのだ。

 

とりわけ、指揮官達が、

そして、そうだろうという気は

していたのだが、

プリゴージンに非常に

影響を与えていたのだと

いうことが分った。

 

そう、彼はご存知のように

勇ましい男だからね、

でも彼に影響を与えていたのは

突撃隊を率いて、こうした死を

目の当たりにしてきた

指揮官達だったのだ。

 

そんな状態で彼らは

ロストフへ飛び出した...

 

私が彼と会話をしたのは

このような半狂乱の状態下

だったのです。

 

私は独自のルートで

我々の軍事委員会からも

彼らがロストフの本部を

抑えたという情報は

得ていた。

 

そこのSMSでは

「やあ、大変だ、占拠した

既に略奪や何かも

始まっている”などと、

もう大騒ぎになっていた。

 

特にウクライナ人達は

この話題で盛り上がっていた

ようだが,,,

 

そこで私は確かめ始めた。

「それで、市民や軍人の誰かを

そこで殺したのか...?

刃向かってもいないものを?」

 

「誓って、誰もにも

手を触れてはいない。

本部は占拠して、

今そこにいる。」

と言っていたが

それは本当だった。

 

でもこれは非常の重要なことだった

いいですか、

本当に重要だったのだ。

 

彼らはロストフに来たが

誰にも指一本触れなかった」

 

それで私はこう言った

 

「で、何が望みなんだ?」

(プーチン大統領には

当然彼らの要求は伝えたが)

 

「いや、何もないです。

何も求めていない、

ショイグとゲラシモフと

会わせて欲しい。

それにプーチン大統領とも

会わなければならない」

 

それで私は答えた

「ジェーニャ(エフゲーニィの愛称)

ショイグやゲラシモと

君を会わせるものはいない、

とりわけこの状況ではな。

 

それに君は私に劣らず、

プーチンを良く知っている

じゃないか?

 

彼は君とは会わない

それどころか、電話でも

話さないだろう、

この状況のせいでね」

 

彼は黙った。

 

「でも我々は正義が欲しいのだ!

我々は首を絞められている

モスクワヘ向かうのだ!」

 

それでこう言った

「その途中で君は虫のように

潰されるぞ。部隊が今

(プーチン大統領はこのことを

長々と語った)今前線に

とられているとは言え。

そのことを考えたまえ」

 

「いやだ」

 

それ程の興奮状態だった。

 

 

 

私は彼を説得し続けた。

そして最後にこう述べた。

 

「よし、それなら君は

望むように行動すればよい。

だが私を悪く思うなよ。

旅団はモスクワに移動する

用意が出来ている。

 

そして、1941年のように

(君だって本で読んでいるだろう

それに教養もある頭の良い人間だ)

我々はモスクワを守る。

 

なぜなら、この状況は

ロシアのおけることだけの

ものではなく、

我々の祖国だから、という

だけでもない。

 

しかし、どうかこの混乱が

ロシア全土に広がらんことを

もしそうなれば

(そしてそのための条件は

大いにある)

次は我々の番だからなのだ。」

ソビエト権力の凱旋行進も

同じだった。約10万人の

ボリシェヴィキが

ロシアを転覆させた

武器も持たずに。

 

私は自問する。

"そう我々のロシアでは、

そんなにうまくいっているのか?"と。

 

いやそんなことはない。

混乱がロシア全土に広がり、

私達にまで及ぶには

十分すぎるほどの

理由があるのだ。

 

あとは引き金が

必要なだけだった。

 

そしてそれが今現れたのだ...!

 

 

 

 

(このニュースに関しては

NHKWebとナザレンコ氏の

考察はそこそこ順当かと

思われます)