「ロシアを頼む!」

 

 

何故かわかりませんが

今日、7月最後のお休みに

22年前の春、まだ若い

ウラジーミル・プーチンさんが

ロシア初代大統領

ボリス・エリツィン氏に続き

第二代大統領の就任された

その時の映像を見ました

 

クレムリンのプーチン大統領の

20年というシリーズに偶然

行き当たったら、その映像が

出てきたのでした

 

 

 

エリィツィン氏の横に立った

小柄なプーチン氏は、

エリツィン氏のスピーチの間

神妙というよりも、これから

自分が担う責任の大きさ、重さに

改めて覚悟を決めているように

見えますし

 

ちょっと悲しそうにも

泣きたそうにも見えます

 

エリツィン氏から

ロシアを大切になさい

というはなむけの言葉を

送られたプーチン氏は

 

緊張していらしたでしょうね?

珍しく紙を取り出してから

大統領として初めての

挨拶を始めますが

 

話始めると、

紙には目もくれず、

まだ少し一本調子では

ありますが、

今より若い声で

思い決めた力強さと

凛々しさ、誠実さをこめ

 

今から自分が巨大な

責任を負った

その自覚をこめて

 

ロシアでは、過去から

現在、未来まで、

国家の最高指導者が

国で起こる全ての事柄に対し

応えるのだということ

 

ロシアのリーダーとして

全ての責任を負って

ロシアを守り、率いていく

という決意にあふれた

挨拶でした

 

それを聴くと、今も思いは

全く変わっていないことが

わかります

 

「ロシア国民を明確な目標と

課題に向け集結し

我々の祖国は一つであり、

我々は一つの国民であることを

日々、思い出し、

 

皆さんと共に、我々は

同じ一つの未来を

分かち合っていることを

思うこと

 

それが私の神聖な義務だと

理解しています...]

 

祖国は一つ、国民は一つ

これは先日のスピーチでも

述べられていた下りです

 

つまりロシアを割らない

多民族国家である

ロシアを一つにまとめ

それを守る、

逆にいうと、これ以上

割らせはしない

という決意表明でも

あるように聞こえました

 

大統領になってすぐに

立ち向かわねばならなかった

チェチェン問題への考え方も、

今のウクライナ問題への対処の仕方と

変わっていないように

思えます

 

 

プーチン大統領は

今回のウクライナへの

特殊軍事作戦においても

2014年からずっと

起こり得る事態を予測し

あらゆる用意をしてきた、

 

ロシアではそのように

言われているようです

 

彼の根本は一貫していることが

良く理解できます

 

エリツィン大統領は

大きな遺産を残しました

ウラジーミル・プーチン氏を

大統領代行に選び、

大統領への道を拓いたこと

 

「ロシアを頼む」と...

ロシアを任されたプーチン氏

地球を担ぐアトラスの如く

たまにはヘラクレスに

その重荷を替わって欲しいと

思ったりするかどうか

わかりませんが

 

彼はアトラスには

ならないでしょう

その重荷こそが

大切な責務であり、

生きる目的なのでしょう

 

プーチン氏の魅・力は

責任感のあるところだと

私には思われます

 

正しく今世紀最高の指導者、

でも、まさか、ロシアから

こんな方が登場するとは...!

思いもよりませんでした

 

歴史に残るだろうプーチン氏ですが

その歴史が正しく書かれて

欲しいものだと、欲張りにも

願ってしまいます

 

やはり心配にはなります

この方なしでは

ロシアはどうなるのだろう、と

 

そこまで長生きして

先を見たくないものです

...

 

下は2000年就任式後の

お写真です。

 

信頼できる若者に

大役を譲り渡し、

ほっとしたような

エリツィン氏でした