今開催中の東京オリンピックでは

近年になく?イタリアの活躍が

目立つように思えます

 

イタリアというとまずは美術、美食、

そしてファッションや音楽、サッカーなどが

思い浮かびますが

今回は水泳や体操、陸上に柔道まで

幅広く選手達が活躍していますね?

嬉しいびっくりです

 

昨日は久しぶりに

メールを交換しましたので

今日はそのイタリアの親友、

リーナさんについて

お話しさせて頂きたいと思います

 

リーナさんと出会ったのは

2002年、初めてイタリアに行ったとき

まず訪ねたモデナの街でした

 

(ロマニカ・イタリア語学校のHPよりお借りしております)

 

その前年の夏に、偶然、

ジャコモ・ウリーヴィ青年が

1944年に遺した手紙を読んで

いたく感激してしまった私は

この素晴らしい手紙を書いた

イタリアの青年について

もっと知りたくなり、

 

色々と調べるうち、

北イタリアの街、モデナの

レジスタンス研究所が

彼の残りの手紙を集めて

1974年に出版していたことを

つきとめました

 

そうなると、是非、

それを読んでみたくなってしまい

翌年、初めてイタリアの同研究所を訪ねて

その本を戴いて来ようと決心しました

 

 

リーナさんと出逢ったのはその時

モデナのクランデ広場近くにあり

ウリーヴィ青年も良く勉強に訪れていた

エステンセ図書館・美術館を訪れた際でした

 

(エステンセ図書館の入り口)

 

偶然、そこの図書館員の方に

何かを伺ったのですが、それが

リーナさんだったのです

 

イタリア語は独学で始めたばかりで

まだ殆ど話せないに等しかった私と

英語を話さないリーナさん、

どうやって会話したのか、

今も不思議なのですが

お互いに図書館員だったせいか

すっかり意気投合してアドレスを交換

 

それ以来、ウリーヴィ青年の手紙を

翻訳しながら、何度かモデナを

訪れる度、リーナさんとご家族が

温かく援助して下さり、お宅にも長い間

泊めて頂くなど、何から何まで

大変お世話になりました

 

また二人でヴェネツィアやマンドヴァ、

ローマに旅をしたりして、

向こう側に渡るためにちょっとだけ

ゴンドラに乗ってみたり、

 

御登りさん宜しく、サン・マルコ広場の

有名なカフェ・フローリアンで

ホットチョコレートを飲んでみたり

 

リーナさんが作って下さった

名高いモデナのメルカート(市場)で買った

美味しい生ハムのパニーニを持っていって

電車の中で食べたり、

 

ローマでは、これまた二人で

御登りさんになって、リーナさんが

バスのドライバーから運転中!に訊き出した

現地の美味しいパスタを食べにいったり

 

極めつけは、二人で迷いながら

ローマの上院近くのフローリストで

素敵な秋の花束を作って頂き

クイリナーリの丘までてくてくと登って

大統領府を訪れ、当時大統領だった

ナポリターノさんに花束をお届けしてきたり

(運よく当日大統領がいらして、補佐官の方々が

わざわざ出てきた受け取って下さいました!)

 

あっちこっち迷いながら、

ローマの静かな住宅街で開業している

リーナさんの姪御さんをお尋ねしたり

 

二人で、とっても楽しい日々を過ごしました

今も決して忘れられない思い出です

 

(リーナさんとローマの伊上院近くのフローリストで)

 

お互いに勤労女性なので

長くお休みを取ったり、

贅沢なホテルに停まったり、

食事をしたりはできませんでしたが

 

働くイタリア女性の日常の中で

いつもできるだけ助けて下さる

温かなリーナさん

 

南イタリアのサレルノの出身で

名門ボローニャ大学を卒業後

フェラーリの本社があったり

バルサミコ酢のメッカとしても名高い

隣街のモデナのエステンセ図書館

今は国立文書館で

司書として働いてるリーナさん (職場の前で)

 

南イタリアの典型的な美女で

艶やかな黒髪と大きなブラウンの瞳

 

太陽のように温かで明るく

ふわぁっと包み込むような

優しくチャーミングな笑顔と

艶やかな美しい温かみのある声

演劇性も豊かで

詩や文学の朗読もこなす

そしてユーモアもあって

かつ真面目で、

イタリアの社会に対しても

自分の意見をはっきりと持っている

能力豊かな素敵な女性です

 

 

お料理やお菓子作りも

とっても上手で

私はいつもモデナに着くと

リーナさんのお宅で、

それは美味しいお昼や夕飯を

ご馳走になって太ってしまいます♡

(リーナさんお手製ケーキが並ぶ復活祭のテーブル)

 

そんなリーナさんには

二人の息子さんがおり

初めて会ったときは

上のヴィンチェンゾ君は中等学校、

下のジャコピーノ君は

まだ小学校に入ってばかりで

小さな可愛らしい少年達でした

 

そんなヴィンチェ君は

近所のクラブで柔道を習っており

家族みんなにご一緒させて頂き

大会を観にいったことがありました

ヴィンチェ君、「内股」で堂々の優勝!

 

その時、広い会場に

幾つも敷かれた畳の試合場、

男の子も女の子も

たくさんの少年から青年までが

「一本!」の声が響く中、

 

楽しそうに、そしてとても真剣に

柔道に取り組んでいる様子には

本当にびっくりしたしまいました!

 

イタリアでこんなに柔道が人気で

ポピュラーだとは全く知らなかったのです!

 

それから20年....、

立派に成長したヴィンチェ君は

大学生の大会で優勝もして

今は柔道や体育を

モデナの子供達に,教えています

(試合に臨むヴィンチェ君、格好良いですね!)

 

そして彼のお友達が

今回のオリンピックの柔道で来日中

なんと、あの阿部詩さんと準決勝で闘った

イタリア柔道チームの美しき柔道家

オデッタ・ジュッフリダさん↓

(リオの銀メダリスト)なのだそうです!

 

(お写真はJudoeliteよりお借りしております)

 

リーナさんとヴィンチェ君たちも

詩さんとの準決勝では、きっと声をからして

応援していたのでしょうね?

 

イタリアでは柔道は子供達にも

とても人気のあるスポーツになっています

初めて会ったとき、11歳だったヴィンチェ君に

将来、東京でオリンピックがあったら

是非観に来てね!と約束したのに

それが果たせなくなってしまい

本当に申し訳ない限りです

 

(いつも仲が良いヴンチェ君とジャコポ君)

 

でもまた必ず機会が来る筈ですので

リーナさんとヴィンチェ君、

そして弟のジャコポ君も

是非一緒に来てね♡

 

初めて会ったときは、

あんなに小さかったのに

今は見上げるばかりの長身で

 

モデナ大学で経済を学び

私に、イタリア人にとっての

公共、la cosa pubblica という概念を

熱心に、丹念に説明してくれる

頼もしさです

 

そんなヴィンチェ君とジャコポ君

いつもとっても仲が良い兄弟です

 

(こちらはヴィンチェ君の大学卒業式で

お写真は全てリーナさんのご許可を得て

facebookからお借りしております)

 

オデッタさんから、きっともうすぐ

東京のお土産話を

たくさん、聞くであろうリーナさんご一家

 

日本に是非来て欲しいと思います♡

待ってますよ~♡

(リーナさんとヴンチェ君とジャコモ君と、

モデナのリーナさん宅のキッチンで、2018

 

 

南イタリアのペストゥムに咲く

大輪の甘く薫るバラのようなリーナさんと

そのご家族と巡り逢えたことを想うと

どんな砂漠のような日々でも

心が温かくなって、

感謝の気持ちで一杯になります

 

やはり持つべきものは

真の、長き、誠実な、飾りなき

深い友情ですね♡

 

Mia carissima, gentilissima, bellissima Lina

e i nostri carinissimi Vince e Jacopo,

vi voglio tanto bene!

Aspetto il giorno in cui potremo rivederci a Tokyo!

con gran affetto♡

 

リーナさんとご家族との友情は

モデナで最後の8か月を送った

ジャコモ・ウリーヴィ青年が

贈って下さった

キラキラ最高のプレゼントキラキラだと

出逢えた幸せに

心から幸せ感謝しています