先日書いた

現在イタリア名誉大統領の

ジョルジオ・ナポリターノさん

頑固なまでの決断力と信念

物腰の柔らかさ、オペラや

文芸、そしてカルチォの大ファン、

更に目を引くのは

その身だしなみの良さです

 

お写真でも

いかにもナポリの最高級の

紳士服店であつらえたような

極上のスーツ、そして

日本にも支店がある

ナポリの有名店

マリネッラ」のネクタイ

なのだそうです

 

ブランドを知らない私でさえ

遠目で拝見しても、とっても素敵で

高級感がわかります

 

 

(Look da VIPより)

 

マリネッラ社創業100周年を記念して

突然店を訪問されたナポリターノ大統領

ボルドーのネクタイが

ネイビーのストライプのスーツに映えて

お洒落です

 

他方、その魂の友

ジャコモ・ウリーヴィさん、

 

この下の18のときのお写真、

ネクタイですが、UUむ

とても高級には見えないし

(ずれているし...)

一生懸命、写真をとるので

お洒落をしているのは

分かるのですが、

 

母子家庭で

パルマの名門高に通っても

お母さんを心配させないよう

隠れて働いていたジャコモ青年

 

共和国イタリアのトップにまで

上り詰めたジョルジオさんと

19になって10日間で銃殺されて

しまったジャコモ青年を

同時にみるなんて

まるで意味ありませんが

 

いや意味はあったのです

マリネッラを締めていようと

いなくとも、そんなことは

まるで関係なかったのですね!

 

年を重ねて、だんだん良い表情に

なってこられたナポチターノさんに対し

ジャコモ青年の瞳は

年を重ねる前の18才のときに、

既に、限りなく澄みきっています

 

遺された、お母さんへの私信で

 

「精神活動や、理想のために

することで、何かしら

現実的な対価を得るなど、

なんて悲しい考え方なのでしょう?!」

 

と言っています

 

筋金入りの清廉さ、

本当にピュアーな

潔癖さです

 

お写真でも

きりりと結んだ薄い唇

相手にひたと向けられた

深い視線、

これが彼の特徴だった

と出会った人々が語っています

 

明るく澄んだチェレスタ(水色)の

サファイアのように深く

きらきらとした瞳と黒髪

 

(お写真は2004年パルマのTeagro due

で上演された、彼のためのオラトリオの

プログラムよりお借りしております)

 

このお写真からでも

清廉で厳しい

彼の思想が人柄が

伺えます

 

そんなジャコモ青年にも

澄んだ美しい瞳に

合うような、ブルーや

ライトグレーの小紋柄

 

(こちらは丸の内店小林店長

リンクは店長のナポリ解体新書、

ナポリにまつわる楽しいお話です

思わず続けて拝読してしまいました!)

 

その小林お勧めの小紋タイより

左のブルーとゴールドが

繊細なジャコモ青年に

良く似合いそうです♡

 

もっと長生きして

マリネッラのタイを

締めさせてあげたかった...

と思います