エカチェリーナ女帝、ネコを絵画護衛官に任命す!

 

今日はエルミタージュ美術館の

ネコフェスの中で開催されている

キャット絵画コンクールについて

ご報告させて頂きたいと

思います

(以下は昨年書いた記事です)

 

ロンドンの大英博物館、

パリのルーブル美術館と並ぶ、

ロシア第二都市、

サンクト・ペテルブルクにある、

国立エルミタージュ美術館が

 

5月29-30日に、恒例の

「キャット・フェスティヴァル」を

開催予定です

 

目玉は、誰でも参加可能な、

「猫絵画コンクール」 V(=^・^=)V

 

今年のテーマは、

「エルミタージュの猫たちの

お客になって」 です

 

美術館の猫たちの生活を、

何らかの形で

表現するのが課題です

 

 

コンクールへの応募は

全世界に平等に開かれており、

 

誰でも参加可能で

勿論無料ですニコニコ 

 

キャト・フェスへの入場料だけ

必用ですが、,

円に換算すると732円です

(現在1ルーブル約1.47円)

 

昨年はロシア以外にも、

イタリア、フフランス、フィンランド、

エストニア、アゼルバイジャン、

カザフスタンなどから

応募が寄せられました

 

ダウンは2020年の入賞作の一つ

アレクセイ・ヴラセンコ君 9才

「窓のそばのネコ」です

 

はみ出したお尻と

哀愁のある可愛い後ろ姿♡

🌜夜の何を考えているのかな?

 

エルミタージュでは、現在

コンクールの参加者を募集中で

 

今年の応募要項は

以下の通りです:

 

用紙: A3使用

技法: 絵の具(種類を問わず)、

     鉛筆、パステル、木炭、墨、

     インク等

テーマ: 「エルミタージュ美術館の猫の

       生活ぶりを描くこと」

応募数: エントリー毎に一作品のみ

参加者は、4~6才、7~12才、13~16才、

17~24才, 25~64才、64才以上の

6カテゴリーに分けられます

審査には、国立エルミタージュ美術館の館員、

美術史家、画家達があたります

 

応募者は電子申請書必要事項を記入、

応募作品のフォトを添付して下さい

 

フォトは幅800px 

フォーマットはJpg

できるだけ鮮明・高画質が

望ましいです

 

締め切り: 5月15日23時:55分まで

 

入省作品は、エルミタージュ美術館の

バーチャルサイトと、

SNSに掲載され 

優勝者には、キャット・フェス

会期中に、賞状と記念品が

手渡される予定です

 

その他ノインフォメーションは、

エルミタージュ美術館のSNS、

ハッシュタグ #hermitagecatsday2021 

から閲覧可能です

ДЕНЬ ЭРМИТАЖНОГО КОТА | VK

 

(上のリンクで昨年の入賞作品を

 見ることができますが、

 毎年、猫たちへの温かな

 まなざしで一杯の楽しい

 老若男女の作品が 揃っています)

 

締め切り、ギリギリの

情報となってしまいましたが

日本からの参加者は

まだありませんので

今年の5月まだ日程は

発表されておりませんが

 

もし応募されるのでしたら

いつでも、ボランティアで

お手伝い致します(*^^)v

 

エルミタージュに猫が

オランダから連れて来られたのは

18世紀にモスクワから北の沼地

サンクトペテルブルクに遷都した

ピョートル大帝の時代だそうです

 

その後ピョートル大帝の娘

エリザヴェータ女帝(1709-1762)が、

宮廷の鼠対策として

屈強なネコをカザン地方から

わざわざ連れて来させたのでした 

 

「カザンより、最強で最大の

猫を30匹、連れて参れ、

至急である!」

 

1745年10月の今頃の

ことだったそうです

(若き日のエリザヴェータ・ペトローヴナ

 父ピョートル大帝の意を継ぎ、

 モスクワ大学や美術アカデミーを創設、

 お洒落で モードが大好きでしたが、

 治世中には決して死刑は行わないという

 誓を守り通します)

 

 またエカチェリーナ二世とは異なり

 ロマノフ家の直系最後の女帝であり

 モスクワっ子でもありました


 

その後エルミタージュを創った、

エカチェリーナ二世により、

猫達は「正式に」に宮殿の

「画廊の衛兵役」に任命されます

 

(なかなか凛々しいですね)

 

 

こうした歴史と伝統を引き継ぎ、

現在も約50匹の猫たちが

エルミタージュ美術館の地下で

それぞれのベッドを用意され、

安全に、温かく、

健康管理も食事も、

館員達のボランティアによって

手厚く保護されています

 

その存在は

海外にも鳴り響き、

各地に「エルミタージュ猫友の会」

が結成され、

 

なんと昨年には、フランスの

一篤志家の方が

遺言でネコ達に

遺産を残されました

 

尚、エルミタージュの

ピオトロフスキー館長も

 

「猫達はエルミタージュの

レジェンドであり、

今や欠くべかざる一部に

なっています。

今では、レンブラント絵画より

あの仔達への質問や

インタヴューの依頼

多いくらいですよ。」

と目を細めています

 

彼ら豆衛兵たちは

サンクト・ペテルブルクの町で、

 

大切にされ、感謝され、

そして深く愛され

街と人々の生活の

一部になっています

 

 

 

その訳については

次回に書いてみたいと思います

ここまで読んで下さり

どうも有難うございました(=^・^=)