新聞配達をしながら
大学浪人をしていた頃に
代ゼミの驚異の現代文の授業で、
“読書”は文字を頭の中で
形而下に変換する活動なので
脳の刺激になりボケ防止になる。
という余談を聴いて感化された私は、
手始めに安い文庫本を読み始めた。
通学の電車の中で読む時に
他人に表紙を見られるのが嫌で
確か渋谷の東急ハンズで
茶色の革のブックカバーを買った。
その表紙の部分には格好つけて
バスキア気取りで緑色のポスカで
“My favorites”などと落書きをした。
それから所謂社会人になってからも
本を読む習慣は長らく続き、
果してそのブックカバーは
四半世紀以上経った今でも
なんと現役で使っている。
新聞配達と予備校の日々。
浪人時代、大学卒業後は
“予備校の講師になりたい”
と思っていた。
初めて明確に抱いた
将来の夢、目標だったが、
他人に誇れるほどの学力は身に付かず
滑り止めのつもりで受けた
偏差値50ちょっとの八流大学に
合格するのが精一杯で
事実上その夢は潰えてしまった。
それで将来のことは
それからの4年の間で改めて
ゆっくり考えるつもりでいたのだが、
親がたったの1年で
「2年目の学費が払えない」
とか言い出した。
「それ気付いたの最近かよ!?」
とも思ったが、
ちょうどその少し前に
兄が起業するとかで親からも
方方の親戚という親戚一同からも
借金しまくっていたとかで、
どうしても捻出できなかったらしい。
じゃあ、その兄に頼めないのか
という考えもあるだろうが、
それは円満な家庭ならの話で、
嫌悪は全てに勝る感情なのだ。
そんな奴らのせいで
私がそこからさらに3年間、
新聞配達を続けて
苦労してやるつもりはさらさら無く、
結局退学することになった。
仲の良い友人も沢山できたのに、
それまでの全てが台無しになった。
馬鹿の家に生まれると
本当に嫌な思いばかりする。
【蛇足】
今つべでバトルフィーバーJを観てるんだが、
変身ポーズがいちいち無いのが好感!
あと初代ミス・アメリカが好きすぎる!w