時々、商店街を歩く人たちの視線を感じながら、
道端で先生の腕の中に納まっているわたし。
5分くらい・・・、そう感じたけど実際はわからない・・・。
じっと固まったままの二人。
時折、わたしの「ぐすっ」という、
決して可愛くはない鼻をすする音。
「もう一件飲みに行くか?」
「あと30分だけ、先生と一緒にいたい。ぐすっ。」
「そうか、ゆっくり泣ける場所のほうがいいのかな。
部屋に行くか?」
戸惑いの色を見せながら、遠慮がちに先生が尋ねる。
「あ、先生を困らせてる。道端で泣いちゃいけないなあ。」わたし。
でも、やっぱり・・・あと30分だけ、先生と一緒にいたい。
今、22時30分。
23時には帰らなきゃ。
「じゃ、いくか。」と軽く先生がわたしの背中を押す。
先生の部屋はシングルだからフロントの視線を気にしながら、
エレベーターに乗り込んだ。
サラリーマン風の男性も一緒だ。
わたしは顔を伏せていた。
先生の部屋に着いた。
椅子に座る。
「ここで、思いっきり泣いていいよ。」
隣に先生が座る。
並んで座ると、20cmほどある身長の差はあまり感じない。
みるみる、涙があふれてきた。
本当に辛かったのです。主人との確執。
徹底的に言葉の暴力で攻められた日々。
やり直したい一心で、自己嫌悪に陥りながら、
自分を奮い立たせて主人に尽くした日々。
本当に辛かったのです。
そして、今も現在進行形。
本当は、先生も友人の死で辛い思いをしてるはずなのに、
わたしを力づけてくれる。
「先生、ありがとう。
先生も辛い気持ち、全部吐き出していいですよ。」
わたしが、言い終わらないうちに、先生の目も潤み、
わたしの胸元に先生の顔が近づいてきた。
今度は、わたしが先生の頭をぎゅっと抱きしめた。
「本当にメールに書いたように、癒しあいになってしまいましたね。」
いつも明るくて、豪快な先生の涙を初めて見た。
「なんで、あんなに元気で陽気だったあいつが・・・、
こんなに早く逝ってしまったんだ・・・。
今も、信じられない。」
先生が、わたしの腕の中で泣いている。
抱きしめるわたしも、泣いている。
初めて会った日、いや昨日まで、とても予想できないことだった。
とても現実とは思えない、そんな不思議な感覚だった。
道端で先生の腕の中に納まっているわたし。
5分くらい・・・、そう感じたけど実際はわからない・・・。
じっと固まったままの二人。
時折、わたしの「ぐすっ」という、
決して可愛くはない鼻をすする音。
「もう一件飲みに行くか?」
「あと30分だけ、先生と一緒にいたい。ぐすっ。」
「そうか、ゆっくり泣ける場所のほうがいいのかな。
部屋に行くか?」
戸惑いの色を見せながら、遠慮がちに先生が尋ねる。
「あ、先生を困らせてる。道端で泣いちゃいけないなあ。」わたし。
でも、やっぱり・・・あと30分だけ、先生と一緒にいたい。
今、22時30分。
23時には帰らなきゃ。
「じゃ、いくか。」と軽く先生がわたしの背中を押す。
先生の部屋はシングルだからフロントの視線を気にしながら、
エレベーターに乗り込んだ。
サラリーマン風の男性も一緒だ。
わたしは顔を伏せていた。
先生の部屋に着いた。
椅子に座る。
「ここで、思いっきり泣いていいよ。」
隣に先生が座る。
並んで座ると、20cmほどある身長の差はあまり感じない。
みるみる、涙があふれてきた。
本当に辛かったのです。主人との確執。
徹底的に言葉の暴力で攻められた日々。
やり直したい一心で、自己嫌悪に陥りながら、
自分を奮い立たせて主人に尽くした日々。
本当に辛かったのです。
そして、今も現在進行形。
本当は、先生も友人の死で辛い思いをしてるはずなのに、
わたしを力づけてくれる。
「先生、ありがとう。
先生も辛い気持ち、全部吐き出していいですよ。」
わたしが、言い終わらないうちに、先生の目も潤み、
わたしの胸元に先生の顔が近づいてきた。
今度は、わたしが先生の頭をぎゅっと抱きしめた。
「本当にメールに書いたように、癒しあいになってしまいましたね。」
いつも明るくて、豪快な先生の涙を初めて見た。
「なんで、あんなに元気で陽気だったあいつが・・・、
こんなに早く逝ってしまったんだ・・・。
今も、信じられない。」
先生が、わたしの腕の中で泣いている。
抱きしめるわたしも、泣いている。
初めて会った日、いや昨日まで、とても予想できないことだった。
とても現実とは思えない、そんな不思議な感覚だった。