夏本番を迎え、原発事故の影響から本格的な節電が叫ばれる中、涼感による節電をうたった音楽CDが相次いで発売され、注目を集めている。実際の気温は下げられないが、担当者は「音楽で不快な暑さが緩和され、少しでも節電に貢献できれば」と話している。
さわやか歌声、風鈴やさざ波の音...
ワーナーミュージック・ジャパン(東京都港区)は、エフエム東京(東京都千代田区)とともに「涼しく感じる音楽」をテーマに選曲したCD「クール・サマー」を7月27日に発売。「Kokomo」(ビーチ・ボーイズ)など、さわやかな歌声やハーモニーが映える19曲を収録した。
エフエム東京は「涼やかな曲で不快な暑さが緩和されることで、少しでも節電に貢献できれば」と期待を込める。
ビクターエンタテインメント(東京都渋谷区)も、自然の中にある涼しげな音を集めたCD「ベスト・オブ・涼しい」を7月20日にリリース。和歌山県那智勝浦町の「那智の滝」で収録した滝の音をはじめ、風鈴やさざ波、小川のせせらぎなど、涼しさを連想させる音を65分にまとめた。
他にも、夏に聞きたい邦楽を集め、「体感温度を3度下げたい」としてネーミングされたCD「-(マイナス)3℃」(クラウズ・エンタテインメント)など、涼感が意識された商品が続々と登場している。
また、CDショップも「節電の夏」をしのぐ涼しげな音楽のピックアップを進めている。大阪市北区の「タワーレコード」梅田NU茶屋町店では、涼しさを感じる音楽を集めたコーナーの設置を検討。同店は「夏の音楽特集などは例年行っているが、今年はさらに節電が加わる。しっかり選曲したい」としている。
CDを聞くにはプレーヤーの電力が多少かかるが、資源エネルギー庁によると、夏場の家庭の消費電力のうち、エアコンが53%を占めている。
エアコンの設定温度を2度上げると約10%の電力カットになるとされることから、別のCD店関係者は「音楽で涼感を得られれば、節電も進むのでは」と話している。
出典:産経関西