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女の子の里親になって2年がたち

色々ありまして、養子縁組をすることになりました

里親、養子縁組、わたしたちが辿ってきた暮らしを綴っていきたいと思います

 

 

 

<乳児院の先生>

 

わが子は、産んでくれたお母さんが育てることができず

 

生まれてすぐに乳児院へ入りました

 

 

 

乳児院の先生方の愛情をいっぱいもらい

 

元気にすくすくと育ち

 

時を経て、私たちと出会うことになりました

 

 

初めて乳児院で出会ったわが子は

 

担当の先生にべったり

 

恐る恐る私たちの顔を覗き込みました

 

 

 

このとき、少し安堵しました

 

先生にべったりくっつく、わが子を見て

 

あぁ、ちゃんと愛されて育った子なんだな、と

 

 

 

 

わが子は、お母さんをみるように

 

先生のことを目で追っていました

 

 

 

先生は

 

この子は抱き癖があるので、いっぱい抱っこしてあげてくださいね

 

そう言いました

 

 

本当に、なんていい先生に見てもらっていたのだろう

 

抱き癖がつくくらい、抱っこしてもらっていたなんて

 

 

 

先生の言葉を聞いて涙がこぼれ落ちそうになりました

 

 

 

何度目かの交流ののち

 

わが子と私たち夫婦の関係が、近くなってきたころ

 

交流時にはずっと付き添ってくれていた先生が

 

少しずつ離れていきました

 

 

 

最初は、少しでも離れると

 

すぐ先生を追いかけたり

 

泣いたりするのですが

 

 

私たち夫婦と過ごす時間が増えていくと

 

逆に、私たちが帰ろうとすると泣きだすようになり

 

先生がいなくても

 

長い時間を一緒に過ごすことができるようになっていきました

 

 

こうやって、長い時間をかけ

 

わが子の気持ちを

 

先生から

 

私たち夫婦へ

 

移していきました

 

 

 

 

私たち夫婦の家にやってきてから

 

数か月後に、乳児院に行く予定があったので

 

先生に合わせてあげたいなと思っていたのですが

 

 

その先生は、わが子が乳児院を出てすぐ

 

退職したことを聞きました

 

 

 

 

交流していた時に聞いていたのですが

 

その先生は、自分の担当だった子供を

 

里親に送り出すのははじめてだったそうです

 

もしかしたら、その先生には

 

担当の子供がいなくなった喪失感があったのかもしれないですし

 

もともと退職は決まっていて

 

担当の子供が巣立ったら退職しようと思っていたのかもしれません

 

 

 

退職した理由は分かりませんが

 

わが子を立派に育ててくれた先生には

 

感謝しかありません

 

 

 

 

直接お礼を言うことは叶わなくなってしまいましたし

 

子供の成長を見せることができなくてさみしいですが

 

先生がまた、どこかで

 

子どもたちに関わる仕事をしていてくれてたらいいな

 

そう、願っています