皆さま、お疲れさまです。さて、イスラエルとイラン、さらに米国が加わって、紛争となっていますね。
時系列を追うと、6月12日にイスラエルがイランに空爆開始、翌6月13日にはイランが報復空爆を実施、そして6月18日には米国がイスラエルの攻撃を承認しましたね。
米国は、さらに6月21日同国初となるイランに対する軍事攻撃を実施し、イランの核施設に対して14発の「バンカーバスター(地中貫通爆弾)」を投下しました。
バンカーバスターは重さ3万ポンド(13.5トン)、長さは6メートルに及び、世界最大の精密誘導兵器とされ、戦闘で使用されたのは、これが初めてのようです。そして、これを運ぶのはB2爆撃機、一機で3千億円といわれています。
続く、6月23日にはイランはカタールにある米軍基地を爆撃、ここでは14発を打ち込みましたが13発はアメリカに迎撃され、1発は外れています。また、死傷者は無しです。この爆撃においては事前に通告を行っていたため、イランは和平も探していると理解できるかと思います。
イランは最大のカードとしては、ホルムズ海峡の封鎖がありますが、私はこれはやらないと思います。既に、事前通告をやってカタールの米軍基地を攻撃したこと、また、ホルムズ海峡封鎖は原油が暴騰し、世界が困りますが、イランも困るため、そこまではしないのではないか、というのが私の仮説です。
さて、そのイランですが、これはペルシャ人の国にて、アラビア語を話すアラブの国々とは異なります。ペルシャ語はインド・ヨーロッパ語族に属し、イラン人はアーリア人の末裔とされています。一方、アラブ人は砂漠の民ですね。
イランの宗教はイスラムですがシーア派(ムハンマドの血を引くものが後継者)であり、アラブ諸国が信じるスンニ派(能力があるものが後継者)とは異なります。また、イスラム教を信仰してはいますが、それはアラブ人から強要されたのであり、いまでもゾロアスター教を信じるものも多いといわれています;
ところで、ゾロアスター教における最高神はアフラ・マズダですが、マズダの英語表記は『MAZDA』、そして日本の自動車会社である『マツダ株式会社』は、MAZDAと表記されますね。
これは、事実上の創業者である松田重次郎の姓と、叡智・理性・調和の神を意味するゾロアスター教の最高神アフラ・マズダ(Ahura Mazdā)にちなみ、自動車産業の光明となるよう願って「MAZDA」とつけられたとのことです。
よって、イランにいけばトヨタよりMazdaの車が多いようです。すごいところで結びつきがあるものですね。また、イランは親日国です。映画化された『海賊と呼ばれた男』ですが1951年、英国を中心に経済封鎖されていたイランより石油を持ち帰ります。これにより、イランは大きく親日となります。
他に大国ロシアに勝った日ロ戦争、日本アニメ文化、昔では最高視聴率90%を記録した『おしん』、電気製品などのテクノロジー、世界で活躍するサッカー選手、アフガニスタンで活躍した中村哲さんなどあり、多くのイラン人は親日ですね。
1992年にわずか10日間でしたがイランを訪問したことがあります。業務だったため、遺跡等は全く訪問する時間はありませんでしたが、この病気がよくなったら訪問したい国の一つですね。
では、皆さま、お元気で。