おはようございます。今日は全国的に晴れですね。いよいよ梅雨も明けてきますね。暑い中、体調管理にご留意ください。
さて、昨日のブログに続きますが、そこから、安保先生は発がんの問題にいきついたようです。すなわち、解糖系とミトコンドリア系が調和しているときの大人の時に、あまりにがつがつ働いて、猛烈に仕事して、いきまいて、最後にラーメンをたべたら、解糖系へとなります。
そこは低体温・低酸素の生き方であり、それは20億年前の解糖系への先祖返りを起こすことと同じ、すなわちこれを癌発生のメカニズムとお考えのようです。ちなみに、癌は解糖系で生まれてくるので、癌細胞にはミトコンドリアはほとんどない、とお話されています(これは精子とおなじ)。
精子にはわずか100個のミトコンドリアしかないのに、かわって卵子には10万個のミトコンドリアが含まれているとのことです。すなわち、男性は解糖系生命体、女性はミトコンドリア生命体であり、そしてもう一回20億年前の生命が合体をやり直すのと同じことがいまの生殖と同じとの考え方をされているようです。
もともと解糖系の分裂は永久につづく不老不死の世界であるが、そこにミトコンドリアがはいってきて老化という現象が始まり、これが有限の命につながることとなります。20億年ほど前に始まった合体を、いまは牡(男性)と牝(女性)がいて、生殖を行うことで生命をつないでいる、ということになります。
では、癌をとめるには、ミトコンドリア系の環境にしてしまうことが必要といえます。解糖系で生まれるガンを抑えるために、その解糖系の環境を抑えて、そしてミトコンドリア系の環境に移してやることが必要とのロジックですね。昨日のブログにつながりますが、体を温めると癌は活動をやめたり、退縮する可能性があるとのことです。
ここで、例えば5度低ければ解糖系の分裂が始まるため、がん患者も34度とか35で癌細胞の分裂がさかんになり、癌はよろこぶこととなります。反対に暖かくなると、ミトコンドリアが元気になって、解糖系にはいきづらい体内環境となり、結果、癌の成長はとまるということになります。これを含めて、4つほど癌の進行をとめる方法あるということになります。
少々、詳しく書きますと、癌の成長をとめるには、一番目は体をあっためることとなります。なぜなら、癌が成長していく解糖系の分裂が始まるにはふつうは5度低い場合、すなわち37度から5度低い32度~33度において、同じ解糖系の分裂を主とする例えば精子の分裂にはちょうどいいといわれているようです。
結果、がん患者も34度とか35度で癌細胞の分裂がさかんになる可能性が大です。このように低体温状態となると癌はよろこぶわけですが、逆に暖かくなると、ミトコンドリアが元気になって、解糖系にはいきづらくなります。その結果、体をあっためる、体温を高く保てば癌の成長は止まる、ということになります。
2番目は深呼吸をして、ミトコンドリアに酸素を送るということが考えられます。癌は解糖系環境で成長しますが、そこは酸素がない世界です。その酸素がない世界に深呼吸などによって酸素を送り、この酸素でミトコンドリアを活性化することによって癌の成長をとめる、あるいは止められる可能性があるということでしょうね。
3番目は電磁波に関係します。普遍的な電磁波は太陽の紫外線ですが、これがミトコンドリアを活性化します。すなわち、太陽をあびれば、紫外線はエネルギーが強いのでミトコンドリアまでたどり着けることとなり、ミトコンドリアが活性化します。太陽をあびればぽかぽかしてきますが、これすなわちミトコンドリアが活性化し、癌の成長を止める方向になります。
その他、紫外線よりも放射能は波長が短くエネルギーが高いことで知られています。宇宙線とかラジウム(温泉)も癌の成長を止める方向に作用する可能性があると述べておられます。そして、もっと身近な放射能の例では野菜から取れるカリウム(原子数39)があるのではとお考えです。
通常のカリウムは原子数39で安定しており放射性ではありませんが、このカリウムには放射性同位体であるカリウム40がわずかに含まれています(天然カリウムの約0.012%がカリウム40で、これは放射性を持つ)。カリウムを食べるのは、ミトコンドリアに放射能を与えるためではないか、とまで先生は考えていらっしゃるようです(なお、強すぎるとアポトーシスで死にます。太陽を浴びすぎるとダメなのと同じです)。
4番目は既に詳しく述べましたが、低体温、低酸素状態を作るのは、こころの苦悩の極限であるという考え方ですね。おびえ、恐怖、ねたみ、うらみ、まよいが癌を引き起こすと考えています。これを変えるには、迷いから感謝の世界に入ること必要、だから癌を早く消すとか考えないで、20億年前のご先祖さまに会えたくらいの心の持ち方が必要、2年から3年くらいはせめて消えないで、くらいのペースがいいということになります。
先生のお考えは、決して主流派ではないのかもしれません。先生は日本を代表する著名な免疫学者ではありますが、先生の理論や治療法については賛否両論があり、特に従来の医療界からは批判も受けていたようです。例えば、「免疫革命」や「自律神経免疫治療」などの理論は、従来の医療とは異なるアプローチとされており、一部の医師や研究者からは疑問視されていたようです。
私には先生の理論の正しさは判りませんが、私自身は免疫(抗体)治療といういわば『標準治療』をこれからも続けていくつもりです。通常の抗癌剤が効かない腎臓癌である以上、免疫抗体治療に頼らなければ、わずかな平均余命となります(ステージ4の場合、平均17ヶ月の余命はさすがに厳しいです。これでは準備ができるとは思えません。やっぱりこころ弱いです)。
したがい、基本は免疫抗体治療といういわば標準治療を続けていきますが、なぜ癌になったのかという点では先生のお考えは非常に参考になりましたし、自分でも腹落ちした感覚が有ります。したがい、免疫抗体治療に加えて、先生が伝えておられる4つの方法も適宜取り入れながら、癌との共生をなしえていけば、と思うものです。
注:主として以下を参考にしました。