ご訪問ありがとうございます。本日も、ステロイドが入っているとはいえ、8Fの病室から穏やかな朝をむかえることができました。平穏な一日の始まり、ホントに感謝です。

 

さて、私は20代の頃に2度入院したことはありますが、それらはいずれも大病ではありませんでした。今回は、右腎臓摘出の2024年1月以降、もう4回目の入院となっていますが、入院して感じたことを雑記したいと思います。

 

入院して先生方、看護師の方々、アシスタントやヘルパー、事務の方々を見ていると、異なる多くの職種の方が各々の制服を着ていますので、まず、各ご担当の職域や職責、すなわちJob-allocationとJob-descriptionの全体が一目で判ります。

 

そして、全体を俯瞰して感じるのはフロアの50~60cmくらいの高さのところでしょうか、目には見えないのですが、そこに職業倫理のラインのようなものがあり、ヘルパーさん含めて各々の提供するサービスの規範は絶対にこのラインより下がることはさせない、といったような雰囲気を感じるのですね。

 

その上で、朝がくるとともに定例のすべての患者さんに対する血圧、体温、酸素飽和度測定、それに加えて、採血や点滴など、一連の医療行為が始まります。看護師さんはラックのようなものの上にパソコンを置き、ラックの中には血圧測定器含め、種々の機器類が組み込まれており、測定したデータはその場でパソコンに入力されていきます。

 

そうこうする内に、患者さんも起き出し、歩き始める方、看護師さんに支えられてトイレに行かれる方々など、動線がいっきに増え始めます。そして、当然、看護師さんやヘルパーさんと患者さんでは歩く速さが大きく異なります。かつ、患者さんはまたそれぞれ、やっとのことで歩かれる方、あるいは逆に退院間際で普通の速度で歩かれる方など、千差万別です。

 

この多くの異なる動作さと早さ・遅さの一連を見ていると、まるでこれは複雑系におけるランダムウォークかななどと感じてしまいます。そして、時間が進むにつれ日勤の方が増えてきて、引き継ぎなどのため小規模や中くらいの規模で立ったままの簡易ミーティングが順次開催され、その瞬間にはグループとなりますが、それが次にはまたほどけて個々の医療タスクに戻っていきます。

 

加えて、突発的な事案が起きても、看護師さん、ヘルパーさん、そして時には医師や看護師さんの責任者も加わって、即時の状況判断とその状況に基づく意志決定、決定された意志に基づく医療行為へとながれていきます。でもってさらに加えて、私は泌尿器科に入院していますが、例えば、この前など高熱で気を失って倒れて顔面痛打&首痛めたときなど速効でCTスキャン室にいくなど、他の部署とのネットワークが一瞬にして立ち上がりワークしていきます。

 

これは、ホントにプロの職場ですね。しかも、高い職業倫理を肌で体感することができる凄腕のプロの職場です。でもって、その凜とはりつめたような中でも、入院もそれなりになれば看護師さんや時には医師の方ともちょっとした日常の会話が生まれます。家族がよく見舞いにくることから、「娘さんと仲いいですね~」とか、(半)現役と判るでしょうから仕事内容についてのことなど、ここでは医療従事者と患者という関係から、人と人としての関係になります。なんとなくですが、ほんわりできます。

 

そして、そう食事も一言。私は、尿からナトリウムが流出するという症状が現れていますので(肺疾患を抱える方に多いようです)、本来は腎臓一つのため減塩食必須なのですが、ナトリウム補給のため通常食を頂いています。そのため、味や内容には全く不満はなく栄養バランスなどはちゃんとプロとして組まれてあると感じています。ただ、、、それでも病人用の食事です。やっぱりパンチはないですよね。。。(栄養科の方、ごめんなさい)。

 

でも、ここの食事には、時折にメッセージが付くのですね。例えば、昨日はメッセージカードに、「今日は父の日です。皆様の一日も早いご快復をお祈りいたします(栄養科)」とありました。そうか、父の日か、、、家庭と子育てはすべて(まった!すべてとはいいませんが!、、まあほぼ)ママに任せてきて海外風来坊の私でしたが、支えられて父の日が来ているのですね。

 

昨日の昼食に添えられた栄養科からのメッセージ、思わずほっこりきて、またまた涙腺が緩んでしまいました。しあわせを感じながら、おいしく頂きました。いつもありがとうございます。

 

といったように、高い倫理観に支えられたプロの職場、でもあわせてちょっとしたヒューマンドラマや人と人とのコミュあり、そして、ほっこり感も感じて、かつ病状や体調が安定していればという前提ですが、ゆっくり平穏に幸せを感じることもできる、これがいまの私の入院している場所です。

 

病院ご勤務の皆様、またこの病院のみならず日本やあちこちで医療やそのサポートに従事されている方々に深く感謝いたします。

 

では、本日も平穏でさわやかな一日でありますように(なんか、暑くなりそうですが。。)。