こんばんは!

今日は二つ目の投稿です!ラブ

以下の論文をご紹介

Jounal of the American cardiorogy 2020/8/4掲載

 

Cardiovascular and Bleeding Risks Associated With Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs After Myocardial Infarction

 

これは心筋梗塞後のNSAIDS使用に関しての心血管系リスクと出血リスクに関して、韓国で行われた、コホート研究である。

 

背景として、欧米では、NSAIDs投与によって上記のリスクが上昇すると言われているが、他の民族では研究されていない。

 

方法は、心筋梗塞後に抗血栓療法を施行している患者にNSAIDsを投与した場合の 2009年から2013年の韓国のデータベースを抽出するというものである。

 

Primary outcomeは血栓性心血管系イベントで、secondary outcomeは出血イベントであった。

また、これらをNSAIDsの種類によるリスクをサブグループ解析を行った。

心筋梗塞ガイドラインでは、6から12ヶ月間のDAPT(アスピリン+P2Y12阻害薬)を推奨している。

 

ベースライン特性はtable に示したとおり↓↓↓

DAPTが全体のほとんどを占めていることがわかる。

 

結果は、central illustrationに示したとおり↓↓↓

 

 NSAIDs投与は、心血管系イベントのリスクを有意に上昇させてしまう事がわかった。 

 

Figure1では↓↓↓出血イベントのリスクのNSAIDsサブグループ解析であり、

 

 出血リスクに関してもリスクを上昇させてしまうことがわかり、

Celecoxib,Meloxicamではよりリスクは低く、Naproxenではリスクが高かったということがわかった。

 

Celecoxib,Meloxicamは選択的COX2阻害薬である、

一方、NaproxenはCOX非選択的阻害薬である。

 

COX非選択であるがゆえにアスピリンと相互作用によって、よりリスクを上昇させたと考えられるか。

 

最後に筆者らは心筋梗塞後の抗血小板療法に対するNSAIDsの投与はできる限り避けるべきであると締めている。

 

前々回のブログにおいてDAPTからアスピリンを中止することに関する論文を紹介したが、アスピリンの使用も注意が必要かもしれない。

 

これからも、こんな感じで循環器領域の論文を紹介していきますニヤリ

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました爆  笑

 

終わり。