こんにちは!

毎日投稿のはずが、早速昨日は投稿できませんでした。ガーン

当直だったからと、言い訳しておきます。ニヤリ

 

前回は、好中球増加を伴う代表的な疾患を説明しました。

 

今回は好中球減少を伴う代表的な疾患をご紹介します。

好中球減少とは、成人では1800/μL以下で、小児であれば1500/μL以下であることである。

 

その種々の原因は、以下の通りである。

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造血臓器疾患に伴う場合

1.       再生不良性貧血

2.       骨髄異形成症候群

3.       巨赤芽球性貧血

4.       急性白血病

脾腫を伴う疾患

1.       Hypersplenism

2.       Banti病、Gaucher病、Felty症候群など

二次的な好中球産生の低下

1.       栄養低下状態

2.       化学薬剤による場合

1) サルファ剤

2) 抗生物質

3) 抗ヒスタミン剤

4) 鎮痛薬

5) 抗痙攣薬

6) その他

感染症に伴う場合

1.       細胞内寄生性病原体による感染症

2.       劇症の感染症

免疫学的好中球減少

1.       同種免疫性

2.       自己免疫性

アナフィラキシーショック

原因不明

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頻度で言えば、感染症に伴う場合が最も多いか。いずれの原因も臨床上重要である。

 

細胞内寄生病原体はウイルス、クラミジア、リケッチアの感染症、また、原虫の感染症(マラリアなど)、サルモネラ、ブルセラ、抗酸菌などの感染症である。

細胞内寄生病原体の感染において好中球減少する原因は、組織壊死の傾向が少なく組織由来の産生促進因子が少なく、好中球増加につながらないためと考えられている。

 

劇症の感染症に関しても、病巣の好中球の消耗が激しくするためであると考えられている。

 

感染症においては、一般に好中球が増加するよりも、減少するほうが重篤であることがあるとは上記内容で説明がつくと、腑に落ちました。

ちなみに、発熱性好中球減少症は、《化学療法など→好中球減少→細菌/真菌感染→発熱》という流れであるため、感染症により好中球減少を来たす病態とは概念が異なるそうです。びっくり

 

次回は、好酸球や単球リンパ球に関して勉強したいと考えていますムキー

今後は、細胞内寄生病原体に関してもさらに詳しく勉強したいと考えています。アップ

 

乞うご期待!!

 

終わり。