そう、あの日僕が空を見上げなければこんな気持ちにもならなかっただろう






軽くお酒を飲んで家路を急いで帰っていた


冷たい冬の風が少し心地よく感じる程度の酔いで



いつもの家路をいつものように早歩きで帰る


そうそれはいつもと同じ光景



ただその日は雨が上がった後で


空がとても澄んでいたんだ



なんとなく空を見上げた


星がとてもよく見える


今、僕と同じように空を見上げている人が何人いるのかな


あいつもこの空を見ているのかな


なんてよくある安っぽい小説のようなことを考えてしまったり



忙しい毎日に追われ


星を見る時間も無くなった


ほんの少しだけの心の休息を楽しもう





そう思いながらふと目をやると


2階の窓から空を見ている少女が目に映った


目が合ったわけじゃない


あ、あの子も空を見ているのか


ただそう思っただけ


すぐさま現実の世界に戻り家に帰った





翌日も同じ道順で帰る


なぜかまた空を見上げてしまう


またその子が空を見ている


今日は曇っているのに・・・




それから毎日その場所で空を見てしまう


いや、現実には空じゃなくてその子がいる部屋のほうを見てしまっていた


やましい気持ちとかそういうのじゃなく


単純に気になっているだけ



そして毎日その子もぼーっと空を見ている


飽きもせず毎日同じ方向を見ながら





そんな生活が2週間ほど続いたある日


その子が窓際から消えた




それから彼女の姿を見ることは無かった






それから1週間ぐらい後


ある噂を聞いた


その噂とは
















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