入院当初は、長くても1ヶ月でしょう と言われていた余命でしたが、何とか今まで頑張ってくれている父です。
しかし、見た目にもはっきりと分かるほど痩せてしまい、一気に弱ってきたのを感じます。
食事は昨夕まで毎食辛うじて全粥70gを食べていましたが、今朝はお粥すら食べられなかったようです。
そのほかの主菜や副菜には箸をほとんど付けません。
少しずつ食べやすい果物は、メロンやぶどう、缶ミカンを少量ずつ持参しています。
メロンなら1/8個分を小さめにカット、ぶどうなら10粒程度、缶ミカンなら20房程度のごく少量です。
お手洗いは、部屋に設置して貰ったポータブルトイレを使うようになりました。
入浴は、今週月曜日に個室内のお風呂に入ったものの、自力で浴槽から上がるのが難しくなっていました。
私が浴室内に入って父の身体を支えてやっと浴槽から上がれました。
父自身も自分の体力がなくなってきたことを実感したのか、ひとりでは難しくてもふたりでやればまだ何とかなる と言い、未だに自力入浴に執心しています。
実際に介助した私自身、父の自力入浴はもう無理だと思いましたが、父自身の気持ちを尊重したい気持ちとが入り混じり、どうするべきか悩んでいます。
フェンタニルテープと夜中に服用するレスキューのオキノーム1包で、痛みそのものはほぼない状態であり、あれだけ苦しんでいた息苦しさも今はありません。
食べていないことで生じる体力の低下が顕著なものの、疼痛コントロールはほぼ出来ている現状です。
食事とトイレ、ベッド上での脚のマッサージを含むリハビリ以外は殆ど眠って過ごしています。
食事を摂取出来なくなっても点滴はしないで欲しい との強い希望を父自身が主治医にも伝えており
嘔吐した後で脱水を避けるために点滴された際になかなか針が挿せず3人掛かりで何度も挿し直したこと、更に夜中に流血惨事となったことで身体の痛みだけでなく、精神的なショックが大きかったことからの要望だったようです。
食べられなくなった時点で急激に死に近づくことは私自身も覚悟しています。
話が出来るうちは、、、と思い、毎日父に付き添っていますが、日に日に痩せ、弱っていく父を見るのはやはり辛い。
今までなら何ともなかった些細なことにも眉をしかめて怒ったり、今までなかったようなことも散見します。
看取りとは、色んな思いもみんな私の中に抱き込んで臨むものなのだと今更ながらに実感しています。

