こんにちは。
リセット山下です![]()
こないだ、芥川賞と直木賞が発表されましたね。
芥川賞の「推し、燃ゆ」は面白そうだと思いました!
僕の勝手なイメージですが、
芥川賞はわりと攻めた姿勢を持っているような気がします。
純文学というのはそういう宿命なのでしょうか?
直木賞はエンタメよりであることから、
外れなく面白いイメージ。
ところで、第1回目の芥川賞受賞作品をご存じでしょうか。
石川達三「蒼氓」
ちなみに1935年です。
満州事変と日中戦争の間です!
隔世の感がありすぎてよくわからない……
となりそうですが、
当然ながら、そのときの小説には、その時の時代風俗が反映されてますので、
読むと興味深いことが色々でてきます。
「蒼氓」は、
ブラジル移民の話です。
熟語としての「蒼氓」は「多くの人々」というような意味です。
秋田県出身の一家を軸にして、
移民収容所に集まり、
移民船に乗り、
一か月半の航海を経て、
サンパウロの耕作地に配耕される、
までを描いています。
全てを捨ててブラジルへ行くことへの不安、
新天地への期待、
しかし、噂される現地の不穏な状況、
揺れる乙女心(いつの時代も大事なテーマ!)
古い作品なので、少々読みにくいところはありますが、
何を言っても昭和です。
明治時代の作品ほどではありません。
ちなみに、航海は西回りでした。
香港~シンガポール~……~ケープタウン~サントス
といった感じ。
よく考えればそのほうが寄港できる場所が多い=安全
ですね。
芥川賞と直木賞に関しては、
いつか全部読みたいなぁと思っているのですが、
なかなか進んでいません……。
今年は頑張る!
と、また無謀にも今年の目標を増やしてみます![]()