FD長崎に連敗
1日、高知球場で高知FD―長崎St戦を行った。FDは長崎に2―4で逆転負けし、後期は連敗スタートとなった。
FDは三回、二つの相手失策を得てノーヒットで1点先制。1―1の五回には梶田が勝ち越しのソロ本塁打を放った。しかし、その後は得点できなかった。先発吉川は毎回走者を背負いながら本塁打の1失点でしのいでいたが、七回、内野失策と2四球の2死満塁から松原に、走者一掃の適時二塁打を打たれた。
FDは走者を出すものの決定打が出ずに14残塁。八回裏の2死満塁もものにできなかった。
蔵本球場で行われる予定だった徳島IS―愛媛MPは、球場の事情により中止となった。
高知―長崎2回戦(11日・長崎2勝、14時、高知、256人)
[勝]石田21試合5勝4敗
[S]土田18試合2勝8敗2S
[敗]吉川13試合4勝2敗
▽本塁打 陽耀華3号①(長)、梶田2号①(高)
▽二塁打 駒井、根鈴、松原▽犠打 水口2、飯田▽妨害出塁 水口(飯田)
▽失策 水口、野沢、陽耀華2、村上、飯田▽暴投 石田、吉川▽与死球 吉川(林)
▽試合時間 3時間25分
悪循環断ち切れず
まるで前日のリプレーだ。守りのミスから決勝点を献上し、得点は相手失策とソロ本塁打による2点で適時打が1本ないだけだ。球場を覆うどんよりとした曇り空が、今のFDのチーム状態を象徴しているかのようだった。
五回まで毎回走者を出した。二回には西本、村上の連打で1死一、三塁。ここで飯田のスクイズは投手正面を突き、三塁走者をかえせない。五回、梶田の勝ち越し弾の後も1死満塁と攻めたが、もう1本が出ない。五回まで実に10残塁だ。
先発吉川はよく耐えた。三回の1死二、三塁、六回の2死満塁もしのいだ。しかし七回、先頭打者が失策で出塁すると2四球で2死満塁。松原にはフルカウントから高めに入った変化球をとらえられた。
吉川は「粘りが足りない。弱気になったことが悔しい」と反省したが、チーム全体がかみしめるべき言葉かもしれない。
中途半端なスイングで拙攻を繰り返したFD打線と対照的に、長崎の9番熊本は右打ちに徹し、この2日間で8打数7安打。まじめな選手の必死なプレーが、チームに活気を呼び込んでいた。
「とにかく切り替えるしかない」と定岡監督。悪循環を早く断ち切りたい。
[高知新聞 ]
FD後期黒星スタート
10日、高知球場などで2試合を行った。後期初戦となった高知FDは長崎Stに3―5で競り負け、白星スタートを飾れなかった。
FDは二回、中平のソロ本塁打で先制。五回に、先発野原が2点本塁打を浴びるなど計3点を奪われたが、六回に梶田の適時打と相手ミスで追いついた。
しかし八回、流の失策、2番手山中の暴投で2死三塁となった場面から、3連続安打を浴び計2失点。FDは八、九回、得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。
愛媛MP―徳島ISは4―4の九回、愛媛の高田がソロ本塁打を放ち、5―4で勝った。
高知―長崎1回戦(10日・長崎1勝、14時、高知、418人)
[勝]本田7試合2勝
[S]土田17試合2勝8敗1S
[敗]山中9試合2勝2敗
▽本塁打 中平1号①(高)、根鈴3号②(長)
▽二塁打 流、陽耀華▽犠打 大西、水口2、流▽犠飛 野沢
▽盗塁 渡辺、安田(高)西本、梶田▽失策 水口、熊本、流▽暴投 山中▽与死球 野原2(大西2) →大西くんに2回も(笑)
▽試合時間 3時間16分
投打の歯車かみ合わず
後期初戦の長崎St戦、FDは投打の歯車がかみ合わず、白星で飾ることができなかった。
まず、守りで調子に乗れない。「球がいかなかった」先発野原は、初回から毎回走者を背負った。再三ピンチをしのいできたが、五回に犠飛で同点にされると、4番根鈴にフルカウントから右越えの一発を浴びた。
3―3の八回も内野失策とバッテリーエラーで招いたピンチで、2番手山中が3連打を浴び、決勝点を許してしまった。
打線もつながらない。得点は二回の中平の先制ソロ本塁打と、六回は梶田の適時打と相手失策で挙げた3点のみ。5安打で連打はなく、迫力を欠いた。
「ゲーム間隔が空いて悪い流れを変えられなかった」と定岡監督。前期終盤戦と同じく、チームに思い切りの良さが感じられなかった。
一方、前期最下位の長崎はこの日、伸び伸び戦っていた。主軸の根鈴は「開き直ってやっている」。本来控え捕手の熊本は「進塁打だけを意識した」と右打ちに徹し、4安打を放った。
長崎は経営難がささやかれており、チーム状態は決して良くない。しかし、根鈴は「好きでやっている野球。グラウンドでは結果を出すだけ」ときっぱり。今のFDには、見習う部分がありそうだ。
[高知新聞 ]
FD野原が前期MVP
四国・九州アイランドリーグは9日、前期のMVPに、リーグ最多タイの9勝を挙げた高知FDの野原慎二郎投手を選んだ。MVPを優勝チーム以外の選手が受賞するのは、07年に表彰が始まってから初めて。
野原は前期13試合に登板し、9勝2敗で防御率は1・70、65三振を奪った。野原のMVP受賞は月間MVPも含めて初。
リーグは6月の月間MVPも発表。投手部門は月間で1勝4セーブを記録した弦本悠希投手、野手部門は月間打率4割6分をマークした斎藤雅俊内野手のともに徳島IS勢が受賞した。
勝負楽しめた 野原慎二郎の話
昨年けがをして多くの人に支えられた。恩返しできるよう、オフから自分を見つめ直した。ロースコアの試合が多かったが、成績を残すことで勝負を楽しめるようになった。
[高知新聞 ]
ケガに泣いた去年・・・
いつも笑顔で話してくれたけど ほんとはすごく悔しかったよね
今年はもうあんな思いをして欲しくないから 身体のケアに気を配って
美味しいとこみんなまとめて持っていってネ![]()