CS第2戦 FD連勝でV王手
27日、第2戦が高知球場で行われ、高知FDが延長十五回、代打オのサヨナラ満塁本塁打で長崎Stを8―4で下して連勝。4年ぶりのリーグ制覇に王手をかけた。
FDは抑えの伊代野が先発したが、守備の乱れなどもあり、二回に2点、六、八回も1点ずつ失い、リードを許した。1―4の八回、古卿の3点本塁打で同点に追いつき、CSに導入されている延長戦に突入した。
FDは十五回、中村の二塁打や2四球などの1死満塁から代打オが本塁打を放ち、5時間を超える熱戦に終止符を打った。十回から登板し、無失点でしのいだ2番手山隈が勝ち投手。
第3戦は10月2日午後6時から、佐世保球場で行われる。
■長崎(前期優勝)―高知(後期優勝)(27日・高知2勝、12時、高知球場、643人)
[勝]山隈1試合1勝
[敗]石田1試合1敗
▽本塁打 古卿2号③、オ1号④(以上高)
▽二塁打 慧陽、根鈴2、西本、藤嶋、末次2、松井、中村▽犠打 水口、松原、安田、吉川、古卿、大西、流▽盗塁 山伸2、西本、梶田▽失策 松原、林、西本、中村▽ボーク 長坂▽与死球 山隈(根鈴)
▽試合時間 5時間33分
古卿、梶田 生え抜き活躍
日没まで半時間を切って、暗くなり始めた高知球場。1死満塁の好機に代打オの打球はスタンドに消えていった。FD今季初のサヨナラ勝ちに球場全体が歓喜に包まれたが、流れを呼んだのは5年目の生え抜き選手たちの活躍だった。
打線は長崎先発・土田の変化球を攻めあぐね、七回まで散発5安打で1得点のみ。3点差とされて重苦しい雰囲気が漂い始めた八回、代わった長坂から2四球を選び、無死一、二塁。ここで大きな働きをしたのは、前日も本塁打を放った古卿。
短期決戦の戦いを知るベテランは冷静だった。「ゴロでチャンスをつぶすより、一発を意識して振った」。見送ればボールになる高めの真っすぐを迷いなく振り切った。起死回生の一打で試合を振り出しに戻した。
守備で存在感を発揮したのはセンター梶田。長崎打線は延長戦に入っても、毎回しぶとく走者を出した。最大のピンチは十四回の1死一、三塁。中堅へ飛球が上がる。犠牲フライには十分だったが、梶田は慌てない。狙い澄ましたワンバウンド送球で、本塁に突入した三塁走者を刺した。守りのヒーローは「自分の形ができていたので」とこともなげに振り返った。
対戦前から、ラッキーボーイを待望していた定岡監督だが、ベテラン勢の活躍に「ラッキーおじさんたちのおかげだね」とおどけた。年間のリーグ制覇へあと1勝。「一気に決めにいくよ」と力強く誓った。
日没との戦いも
普段は同点でも九回で試合を終えるILだが、CSでは勝敗を決めるために、原則として無制限の延長戦となる。しかし、照明施設のない高知球場では、日没も気にしての運営となった。
途中から時々小雨も交じる曇り空。試合終盤からはボールが見えるかどうか、審判団は何度も両チームに確認を取った。
「とにかく選手の安全が最優先だが…。決着がついてホッとしている」と責任審判を務めた神谷三塁塁審。「『ナイター設備があれば』と思ってしまいますね」と最後は苦笑いを見せた。
[高知新聞 ]