伊良部初登板 7回3失点
23日、高知球場などで高知FD―愛媛MPのダブルヘッダーなど4試合を行った。高知―愛媛の第1試合は、伊良部が初先発。7回を7安打3失点で勝ち負けはつかなかった。第1試合は4―4で引き分け、第2試合はFDが8―6で勝った。
伊良部は三回に2点、六回に1点を失ったが、要所は締めた。試合はFDが二回、今中の適時打などで2点。五回にも2点加えたが八回、中継ぎ陣が1点を失い、追い付かれた。
第2試合はFDが五回、中村、梶田らの5安打で4点。七回にも4点加えた。先発吉川は、7回2失点で8勝目。
首位の香川OGが福岡RWに1―2で敗れ、2位の長崎Stが徳島ISに9―0で勝ったため、長崎が首位に浮上した。
抜群の伊良部効果
伊良部が初先発したこの日、ダブルヘッダーの第1試合で午前10時の試合開始にもかかわらず、高知球場には1072人の観客が訪れた。
今季公式戦では初の1000人超え。武政球団社長は「今まで球場に来たことがない人も多かった。県外からの来場者もあった」と抜群の集客力に驚いていた。
試合後の伊良部によるサイン会には、親子連れらが長蛇の列をつくった。家族で訪れた高知市内の会社員(42)は「自分と同年代の挑戦には励まされる。これからも球場に足を運びたい」と話していた。
高知―愛媛3回戦(23日・高知1勝2分け、10時、高知市営、1072人)
▽二塁打 カラバイヨ、梶原▽犠打 後安、大島、寺嶋、流、梶田西本、オ▽犠飛 大島、飯田▽盗塁 オ▽失策 大島、伊良部▽ボーク 伊良部▽与死球 篠原(古卿)伊良部(大津)伊代野(小林)川西(飯田)
▽試合時間 3時間33分
高知―愛媛4回戦(高知2勝2分け、14時10分、高知、1207人)
[勝]吉川27試合8勝5敗
[S]伊代野18試合2敗7S
[敗]高木17試合5敗
▽本塁打 大島6号①(愛)
▽二塁打 梶田、中村、大島▽犠打 流▽犠飛 山伸、カラバイヨ▽盗塁 梶原、山伸、西本▽失策 藤嶋、今中▽暴投 高木2▽与死球 吉川(後安)
▽試合時間 3時間47分
打たせて取る40歳 貫禄の117球
午前というのに、うだるような暑さ。伊良部の再挑戦は、真夏の高知球場から始まった。7回を7安打3失点で、勝ち負けなし。貫禄(かんろく)とうまさが光るマウンドだった。
フォークや変化球を多投した。剛速球を期待したファンには物足りないかもしれないが、打たせて取る方が「40歳の挑戦」には現実的だ。
初回、先頭打者にヒットを打たれたが、後続は内野ゴロと外野フライ。丁寧な配球でリズムをつくると、二回はフォークで三振を奪うなど投球に幅があった。
しかし、三回は先頭打者に甘く入った初球を中前に運ばれ、その後バント安打も許し4安打で2失点。微妙なコントロールには、課題が残った。
それでも、この日の投球には気持ちがこもっていた。七回、90球を超えていたが続投を志願。ヒットや四死球で1死満塁とされたが、続く打者は三振と内野ゴロ。最後の打者への117球目は144㌔の真っすぐだった。
試合後「七回まで引っ張れたし、8割方良かった」と振り返った伊良部。定岡監督も「投げる姿勢を見るだけでも勉強になる」と喜び、佐伯コーチは「五回でいいと言っていたのに、暑い中よく投げた」と絶賛した。
この日は観客も1000人を超えた。あらゆる「伊良部効果」を生かし、後期は優勝争いに加わりたい。
[高知新聞 ]