雪月花氏は、投資・事業の世界に魅力を感じ、医師として資金を貯めることを

目標にしているようです。

そういう意味でQOMLを求めることは非常に大事だと思います。

なぜなら、将来的に内科的な知識や救急の知識は、ほとんど全く必要なくなるからです。

そんなことに時間をかけるよりは、投資・事業に時間を割くほうが大事でしょうし、

某病院での、勤務中でもネットができる状況というのは理想的でしょう。

ただ、そのほかの多くの研修医はそこまで極端ではないと思います。

私生活としての時間もいくらか大事だけれども、将来的に医師を続けていく上で

最低限の内科的・救急的知識は身につけたいのではないでしょうか。

そういう意味で、勤務時間中にネットができるような放置状態はあまり

理想的ではないと考えています。

勤務時間帯はしっかりと指導していただき、学ぶことができる。

そして、勤務時間が終わればきっちりとオフになる。

そういったオンとオフがしっかりしているところが理想的だと

思うわけです。

たとえば、主治医制の廃止。当直医がいるのに、自分の患者に何かあったら

呼び出される。そんな状況では24時間365日病院の近くにいなければなりません。

あまりに非人間的ではないでしょうか。

それから、当直明けの通常勤務の廃止。36時間連続勤務なんてありえません。

徹夜明けで寝不足の状態で手術とか死んでしまいます。

何でも、徹夜明けの状態というのは、軽い飲酒状態と同じ精神状態だとか。

たしかに若干ハイになったりもしますが。

24時間満足な睡眠をとっていない人間の仕事能力は,血中アルコール濃度0.1%の者のそれと同じくらいに劣っている.徹夜明けの医者は酔っ払いと同じだ.(Gaba DM, Howard SK.. N Engl J Med. 2002 Oct 17;347(16):1249-55.

病院経営者はどう考えているのでしょうか。仮に過疎地であっても、

主治医制の廃止と、当直明けのオフ、時間外も支給するなどを

明文化すれば、医師が集まると思うのですが。

生活習慣病の指導として「規則正しい生活を」なんて言っている医師が

睡眠不足な毎日では、しゃれにならないです。

近々、国が医師を食いつぶそうとしている「医師は足りている」論の誤りを

示すデータを掲載したいと思います。

(厚生労働省の 医師の需給に関する委員会 というヒドイ会がありますので)