政府、そしてマスコミは「このままでは、医療費増大のために

国家予算が破綻してしまう」と喧伝していますが、その根拠は

どこにあるのでしょうか。

日本の国家予算は約80兆円、そのうち医療費が30兆円といわれています。

予算の4割近くを医療費に使っているのだから、削減は当然なのか。

ためしに財務省のHPで歳出の内訳を調べてみました。

http://www.mof.go.jp/zaisei/con_02_g01.html

やはり一般会計の歳出総額は約80兆円です。そして、医療費は・・・・・

それらしいのは社会保障費ですが、約20兆円ですね。

その社会保障費の内訳ですが、

http://www.city.fukuoka.med.or.jp/jouhousitsu/report069.html

医療介護に使われているのは約10兆円です(残りは年金と生活保護などになっています)

さらに10兆円の内訳は

政管健保1億、国保4億、老人保健2.5億、その他1億ってところです。

あれ、医療費30兆円っていうのは???

そこで医療費30兆円の内訳を調べてみました。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/02/kekka2.html

少し古い資料ですが、平成14年度の予算で国民医療費が約30兆円

(4年前と比べて、国民医療費がそれ程伸びていないのは置いておきます)

30兆円のうち公費負担が5%、医療保険給付分が45%、老人保健給付分が35%、

患者負担分が15%です。つまり、国が医療のために払っているのは

公費としての5%、わずか1.5兆円ということになってしまいます。

ひょっとしたら、どこか根本的な間違いをしているのかもしれません。

しかし、少なくとも「医療費が30兆円」というのは誇張ではないでしょうか。

実質、国が負担しているのは最大でも10兆円ということになります。

社会保障費20兆円のうち、医療介護には10兆円しか使われていないのですから。

30兆円の医療費がますます増大し、国家予算を破綻させる

JAROに相談したらどうじゃろ