昔々の事じゃった(それほどでも無いか…)
♪ホワッホワッホワッホワッホンワワンワ~ン♪
八年間も偉かった老中がある日、鉄砲で撃たれたとな。
撃たれたご身体を薬師が腑分けをしてどこから弾が入って
どこから弾が出たかを調べて皆の衆に伝えたぞなもし。
然れど、お奉行所が瓦版に発表した事とは全く全く全くたくたく違ってたぞなもし。
偉かったお方は邪教の教祖と懇意だった故、そっちの方が
クローズアップされてしまったのじゃった。
瓦版は来る日も来る日も邪教の話題で盛り上がっておった。
薬師とお奉行所の見解の相違には誰も見向きもせんぞなもし。
近頃巷で流行る病は瓦版がそれはそれはそれは恐ろしい死の病だと
喧伝しそれを皆の衆が鵜呑みにする構造と同じだのし。
(つゆの国が攻め行った夕暮院の乱もノリは同じじゃて)
なぜ、誰も薬師の発表とお奉行の発表が違っても疑問に持たんのか
わしは理解に苦しむぞなもし。
然れど、そんな事口外すれば石つぶてを投げられてさらし首になるぞなもし。
口は禍のもとだのし。黙っているほうが賢いぞなもし。
これを読んだおぬし、これは全部作り話やで…
♪ホワッホワッホワッホワッホンワワンワ~ン♪