コロナで減ったとはいえ、一昔前と比べると、外国人を見かけることが多くなりました。
昔は、中国人やベトナム人だけでなく、
欧米やアフリカ系の方も、スーパーマーケットで見かけます。
昔は、物珍しげに、思わず見てしまっていましたが、
最近は少し変わったように思います。
古典を深く学んでいると、
少しずつ感性も磨かれていくように感じます。
そうすると、人の心が、少しずつ感じ取れるようになってきます。
もちろん、少しずつですので、なかなか分からないことがほとんどですが、
ふと、「同じ人間なんだ」という感覚が、心に浮かんでくるのです。
肌の色が黒い。
その見た目にとらわれることなく、その人の心がみえる。
同じなんだ。
アメリカに留学していたとき、
自分がびっくりするような文化に出会うと、
一瞬、拒否反応が出てしまいました。
その時に思ったのが、こうやって差別が生まれるのかな、ということでした。
「差別をしてはいけない」と頭で分かっていても、
感情的に受け入れがたい時、人は思いがけない行動を取ってしまう。
でもその時、大前提として、
「同じ人間なんだ」ということが、感覚で分かっていれば、
行動にまで移らないのではないかと思います。
差別という行動は、「自分が正しい」という考えを、重ねに重ねて、
思い込んでしまうことからも、発生すると思います。
頭で考えるのではなく、心で感じ取る。
「同じ人間なんだ」という根っこを感じ取れれば、
きっと、理解し合う異文化交流が生まれるのではないかと思いました。