講演の感想
おはようございます。暮らしのレスキュー隊長 川原のぶあきです。
昨夜、開催されました東京工業大学原子炉工学研究所の
有冨正憲教授の「生活環境と放射線」と題する講演会を聞いてきました。
前段は有冨先生のご専門の原子力発電に関する専門的なお話が主でした。
後段で非常に興味深い話がありましたのでご紹介します。
それは、線量の平常値がわかっていないと測定をしても問題が大きいということ。
例えば、
アスファルトやコンクリート、タイル等は平常時から線量が高い。
理由はそれらの部材に含まれた骨材にウランやラジウムなどの放射線量を
多く含んだ物質が含まれているからとのこと。
それらの部材が使用されている場所で計測を行う時は、一度測って線量が
高いからといってその数値を鵜呑みにしていけない。
正しい判断をするためには、一度水をかけデッキブラシなどで洗い、もう一度
測ることが肝要であるとのこと。
その結果、数値が下がる場合は、放射能が付着していると考えられるが
数値が変わらない場合はそれらの部材がもっている平常値であると考える
べきであるとのこと。
個人的にガイガーカウンターを購入して様々、放射線量を測定するにも
その計測方法、機器の精度、測定場所によって大きく数値は異なることがある。
やはり正しい知識がないと逆に数値の高さをもって不安を増幅させる結果と
なることを改めて感じることができました。