荒れる金融市場・・・。
瞬く間に2月に突入。
相変わらずの乱高下が続く金融市場。
ここ最近の日経平均は700円前後平気で上げ下げしてくる。
もう完全にジェットコースター状態なわけで、個人の投資家には
かなり厳しい相場になってます。為替についても同様で
1ドル116円辺りがここ最近のボーダーだと踏んでいたら
アッと言う間に114円代へ突入していたりと・・・相場が狂ってる!
これら相場の要因は様々で、例えば中国景気の失速だったり
アメリカ景気が思ったほど回復できていないだとか、北朝鮮のミサイル問題
や台湾地震の影響であったりと正直理由はなんでも良かったりする。
それにこれらの理由もほぼ全て後付けでしかない。
サブプライムやリーマン以降に行ったアメリカや中国、更にユーロや
日本の金融緩和でより多くのマネーが生まれ、それらが世界の金融市場に
大量に流れ込む結果となり、その膨大に膨れ上がったマネーがより
多くのマネーを吸収する為、世界中の金融市場に様々な形で現れては
何かしらの理由を餌に相場を揺さぶり投資家の心理を煽り、最終的に
その市場に存在する多くのマネーを手中に収め満足することなく
また新たな市場へと彷徨って行くわけです。
こんな中、日中普通の仕事をしながら株や為替を触るとなると
よほど安心した銘柄を長期で保有するか、その道のプロの方にお任せ
するしか方法はないような気がします。
ちなみに我々が将来受け取る年金の原資となるマネーを管理し運用
している機関があります。独立行政法人管理運用(GPIF)です。
このGPIFでは今後足りなくなってくる我々の年金の原資を少しでも増やして
行くため、この乱高下する非常に厳しい金融市場において日々利益をあげる
努力をしている次第です。本来リスクを最小限に抑えて運用しなくては
ならない我々の将来の大切な年金を、金融戦国時代とも言うべき様相を
呈している昨今の金融市場において運用しているリスクを我々国民は
もう少しちゃんと理解しておくべきではないでしょうか?
3~4年前にこんな事件が起きました。企業年金の一つ厚生年金基金が
国で管理運用するはずの厚生年金の一部を特別に国からの許可を受けて
管理運用することが許され、企業年金を運用する際に厚生年金の一部分も
運用する事ができました。しかしその多くの基金による運用実績は散々たる
結果で最終的にこの厚生年金基金はなくなってしまいます。
しかし、この時に出した損失の一部には国から預かっている厚生年金も
多く存在しこれらは未だ回収の目処すら立っていません。
ちなみにこの厚生年金は我々が受け取るであろう年金の一部でもあります。
最終的に何が言いたいかと言うと、ようは厚年基金だろうが国であろうが
巨額の損失が出てしまった場合誰もその損失の補填はできないということ。
今GPIFが行っている運用もうまくいけば大きな利益をもたらします。
がしかし、一度大きな金融危機や世界恐慌などが起きてしまえば
どれだけの損失が出るかは誰も予想できません。
それだけにこれからのGPIFの運用状況は常に国民にわかるようにして
おくことが大事だと思います。