こんばんは!
月曜担当のMr.Hです
。
本日ご紹介するのは
「出会いのきっかけは松下グループの工場をピカピカに磨いたこと」というお話です。
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<『 たかが掃除と言うなかれ 』 山本 健治 著
日本実業出版社 より >
☆☆ 出会いのきっかけは松下グループの工場をピカピカに磨いたこと ☆☆
松下幸之助氏との出会いは、八木氏の表現するところによれば、「片思いがある日突然に、ほんの何気ない出来事で実ったようなもの」である。
八木氏が会社を興して、とにかくいい仕事、大きい仕事をさせて欲しいと思って、会う人ごとに名刺と企業案内を配っていた頃に生まれた、偶然の出来事だった。
きっかけは八木氏が、日大のスキー部強化の一策として『ミカサ式鉄球』という特製の鉄球を用いた筋力トレーニング法の導入のため勉強会に参加したことに始まる。
その会には郵政省電波管理局陸上課長の渡辺氏も参加していた。創業して2年、昭和34年のことだ。
ちょうど神奈川県綱島に松下通信工業ができる頃のことで、何とかここの清掃の仕事をとりたいと思っていた八木氏が、ふとそんな気持ちを渡辺氏に漏らしたところ、「結果はどうなるかはわからないけれど、役員を紹介してあげましょう」ということで、同社の専務に引き会わせてもらったのだった。
それで話がうまくいって、東京美装興業は松下通信工業の仕事をさせてもらうようになった。そんなある日のこと、八木氏は東方電機という会社から呼ぴ出された。
出かけてみると、とにかく工場を掃除してくれという。
当時、東方電機は時事通信社の古野社長が全株を所有していたが、松下電器が資本参加し、松下通信工業の電送課長を専務として送り込み新事業をやる話がもち上がっていた。
そこで、同社を視察に来た幸之助氏がこの工場のあまりの汚さを見て、「まず、徹底的に掃除してきれいにすることや」と言って帰った結果、松下通信工業の掃除を引き受け評判になっていた八木氏にお鉢がまわってきたのだ。
出かけてみると、なるほど汚い工場であった。
さっそく、八木氏は100人あまりの作業員を引き連れ四日間徹夜で掃除を行ない、見違えるようにした。
二週間後、幸之助氏が外国のバイヤーを伴って東方電機を訪れた。
その時そのバイヤーが、思わず靴を脱いで上がろうとしたという逸話が残っているくらい、床がピカピカに輝いていたそうである。
時には旅館ですらも靴を履いたまま廊下や畳敷の上をずかずかと上がっていく外国人が、家屋ではなく工場の玄関で靴を脱いであがろうとしたのである。
10日前までは、埃まみれで靴のまま上がっても足が汚れるほど汚かった工場が、ここまできれいに掃除されていたのだ。
これを見て幸之助氏が大いに気をよくしてくれたことは言うまでもない。
それから間もなくして、東方電機は本格的な稼働を開始した。
主力商品はファクスホンという、いまのファクシミリの先祖のようなものだった。
まだまだ新しい商品だから、一から営業活動を始めなければならない。
そこで、専門の販売会社をつくったのだ。
誰に経営を任せるベきか、社内でさまざまな議論が行なわれたようである。
しかし、まったく未開拓の分野で、海のものとも山のものともわからない商品であっただけに、進んで引き受けようと言い出すものもいない。
なかなか結論の出ない役員会でのやりとりに業を煮やした幸之助氏は、驚くべき言葉を言い残して帰ってしまったのだ。
それは「販売会社の社長には、東方電機の掃除をきれいにやってくれたあの会社の社長にやってもらう」であった。
とても常識では考えられない話である。
残った役員たちは、驚いて頭を抱えた。しかし“神様”の言葉には逆らえない。
──── 中略 ────
これでは直接、幸之助さんに会って断る以外にないということで、大阪まで出かけることにした。
八木氏は幸之助を前にして、
「私は、モノを売るのは苦手です。大学時代からスポーツをやってきて、 みんなを引っ張って 物事をやり遂げることについては、多少の自信はありますが、まめに歩いて売るということについては、まったく能力はありません。
その証拠に、大学を卒業してすぐに営業関連の仕事に就きましたが、 見事に落第しました」と正直に話した。ところが“神様”は「これからやってもらおうと思っている仕事は、今後の日本を変える仕事になります。
あんたが掃除をやってくれて、バイヤーが思わず靴を脱ぐのを見た時、掃除をここまでやってくれる人なら販売を任せてもええと思いましたんや。あんたみたいな誠実な人なら必ずやってくれるはずや」
と、逆に発破をかけられる始末。結局は引き受けさせられてしまった。
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いかがだったでしょうか?
「壁に耳アリ障子に目あり」なんてことわざがありますが
いつどこで誰が見てるかなんて分からないですよね。
ついつい手を抜きたくなったりすることもあるでしょうし、
やりたくない仕事もあるかもしれませんが、
そんな事を思い浮かべた時こそ一生懸命するべきなのかもしれませんね。
ではまた来週!