こんばんは!
月曜担当のMr.Hです
。
本日ご紹介するのは「三階だけが欲しい」
という題目です。
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< 『 仏教とっておきの話 366 秋の巻 』
ひろさちや 著 新潮社 より>
☆☆ 三階だけが欲しい ☆☆
愚かな金持ちがいた。古代インドの話である。
『百喩経』という経典に出てくる。
金持ちではあるが愚かな男が、他国に旅をして、
他国の金持ちの家に招待された。
その金持ちの家は三階建てで、三階から眺めた風景は
とてもすばらしいものであった。
愚かな金持ちの国では、三階建てどころか二階建ての家もない。
したがって、三階建ての家はまさに高層建築、
東京タワーのようなものであった。
愚かな金持ちは、すっかり三階建てに魅せられてしまった。
帰国して、彼は大工を呼んで、三階建ての家が作れるかと尋ねた。
「作れる」という返事に、愚かな金持ちは「すぐに作ってくれ」と発注をした。
金持ちは毎日、建築現場を見に行く。
そして、大工に、「まだか、まだか」と問う。
大工は、高層建築だから、いましっかりと基礎固めをしていますと答えた。
ようやく建築がはじまった。金持ちはそわそわして待っている。
でも、なかなか出来ない。大工に尋ねると、
「まだまだですよ。いま一階を作っているところです」
という返事。
そして、それからしばらくして金持ちが訊くと、大工は今度は、
「もう少しかかりますよ。いま二階を作っているところです」
と答えた。それで、愚かな金持ちは怒りだした。
「けしからんではないか?!わたしは三階を作ってくれと言ったのだ。
一階や二階なんていらない。早く三階を作ってくれ!」
まあ、馬鹿げた話しである。
本当に愚かな男もいるものだ。
だが、わたしたちは、これを笑っていられるであろうか。
愚かな人間は努め励むことを知らないで、ただ良い結果ばかりを求めようとする
──と、それが『百喩経』の教訓であるが、
わたしたちもこの愚かな人間と同じことをしていないか。
たとえば、子どもが失敗する。いや、子どもでなくてもわたしたち自身が失敗する。
その失敗は建物の一階や二階であるはずであるが、
わたしたちはそのように見ているだろうか。
失敗はいらない、ただ三階という成功だけが欲しいというのでは、
愚かな金持ちを笑えないであろう。
いかがでしたか?
私のような営業の仕事に置き換えてみると
飛び込み営業における門前払いは、
すべて“結果”を得るためのプロセスなのかもしれませんね。
今回の引用でいうところの「一階や二階」というところでしょうか。
ここを通らざるして「三階」。はできないですね。
ましてや“真に価値のある結果”を得るのは
今日でいう「三階」ではなく「超高層ビル」かも!!
一見無駄と思えるようなプロセスも我慢して積み重ねていきたいです!
ではまた来週!