秦基博『花』 2018.11.3 Release
芽が出て、花が咲き、種をつけて枯れていく。
そしてまた、どこかで花を咲かす。
そんな花の繰り返しをモチーフに曲を組み立てていったそうです。
出だしのフレーズ
— 舗道に咲いた 小さな 私は小さな花
君の目に映るまで ずっとひとりでいたんだ —
自己紹介、あるいは独り言のようにはじまる印象的なフレーズ。
そして1番のサビ前では
— もう泣かなくていいの 君が見つけてくれたから —
孤独と向き合う状態から君という存在に出会えたことで
光を見出したように期待を感じさせますね( ̄∀ ̄)
一方で2番のサビ前ではドラムスを交えて
— そう 寂しいのは きっとその温もりを知ったから —
掴みかけた喜びが崩れていく予感を感じさせます、、
曲全体を通してですが、
— 何のために咲いてるのか —
— 何のために色づくのか —
— 何のために散りゆくのか —
という根源的な問いを繰り返す中で、文字だけを追ってみると
—君に逢うために 生まれたんだ—
と結論づいていますが、
私の中では、「君に逢うため」と仮定しているように聞こえるんです。
絶対的なものなど世の中にないはず。
だから、色々と仮定しながら日々を過ごすように。
秦さんの繊細な歌声がそう感じさせているのか、
花というとても脆い印象がそうさせているのかもしれません。
曲の中でここまでは、「君」というものが自分に光を与えてくれる絶対的な存在
のように描かれています。
それに対して「花」という脆い自分。
3番のサビ前では
— もう 会えなくても そっと忘れないでいてくれますか —
と、君という存在が自分にとって絶対的な存在で無くなってしまう様子が
わかりますよね。
さらにそれを決定づけるかのように最後のフレーズでは
— 歩道に芽吹く 小さな 私は小さな花 —
はじめのスケールの小さな一人の状態に戻ってしまった様子がわかります。
この曲では二人、ないしはそれ以上の「君」が登場します。
一人目は歌詞の中で描かれていた、自分に生きる理由を与えてくれ続けていた「君」。
もう一人は、歌詞の中には登場していませんが、最後のフレーズが予感させてくれる
これから出会うであろう「君」。
希望を見させてくれる絶対的な存在でありながら、特定の対象とは限らないその絶妙な
バランスに惹かれてしまいますね、、
「君」という存在を仮定しながら過ごしていく。
「花」というモチーフを私たちの輪廻に落とし込めているところに圧巻です(o^^o)
