ビッケンバーグからのー・・・・・・ミシンと手縫いのお話。 | リ・クオリティBLOG 

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マルタンマルジェラ、ラフシモンズ等コレクションブランドを中心に扱う原宿セレクトショップ「リクオリティ」のスタッフブログです。新品からブランド古着まで取りそろえてます。

本日のおすすめは、


先日入荷しましたDIRK BIKKEMBERGSダークビッケンバーグのテーラードジャケット!


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未使用DIRK BIKKEMBERGSダークビッケンバーグ細身テーラードジャケット



着回しの効く細身の黒ジャケットですので、着用画像の様にブラックでまとめても良いですし、


プレーンなドレスシャツはもちろん、ピンク・イエローなどヴィヴィットなカットソーも相性が抜群です!


一見シンプルなジャケットですが、よ~くみるとラペル(襟)部分にステッチが。


ラペルのステッチは、主にイタリアはナポリのハンドメイドの仕立て服(オーダーメイド)で見かける技法。


職人が手作業でステッチを縫っていくので、良く見ると不揃いで、ミシンには無い温かみがあります。


ですが最近はミシンの技術が発達して、「わざと不揃いに」縫うミシンが普及していて、


セレクトショップなど量産品の雰囲気作りに使われているので驚き。



さてここで「手縫い」と「ミシン」の違いについて少々触れておきます。


過去の産物として半ば伝統工芸のような扱いを受ける手縫い(ハンドメイド)。


フルオーダーでスーツを注文すると完成まで短くとも3ヵ月以上、職人によっては何年もかかります。


ミシンの場合は同じ注文でも10分の1ほどの時間で仕上がります。勿論お値段も大きく違います。


あ、ちなみに上のビッケンバーグはもちろん「ミシン」です。


そして気になる出来映え。


完成直後のフィット感や見栄えは、意外ですが納期もお値段もお得なミシンの方が良い事が多いです。


正確無比で縫われていくミシンメイドの縫い目は力強く、パリっとした凛々しさがあります。




反対に手縫いは、ミシンと比べるとどこか頼りなげ。ボディと方の付け根の裏、縫い目の糸がちょっと見えてたりもします。


その理由は腕の良い職人はあえて縫製を甘く、ゆるく縫っていき、フィットする「すきま」を作っているから。


着用していく度に身体に馴染んでいき、最後には皮膚のような感覚に変わっていきます。


そのようなハンドメイドのスーツは、スーツを着たまま布団に入っても、全く違和感が無いと言います。


さらに着用者が年を重ねて、体型が変わってきても簡単に補正できるように考えられて作られているので、本当の意味での一生モノになります。


見た目ではミシンも手縫いも大きな違いはありませんが、半年後、2年後、5年後、10年後に確実に変わって来ます。


世の中の服のほとんどはミシンで作られていますが、


アパレルをしている以上、生きている間に一度は手縫いのフルオーダーをしたいモノです。



さぁ、仕事に戻りマース。




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