「本当に」自由なファッションって何だろう。 | リ・クオリティBLOG 

リ・クオリティBLOG 

マルタンマルジェラ、ラフシモンズ等コレクションブランドを中心に扱う原宿セレクトショップ「リクオリティ」のスタッフブログです。新品からブランド古着まで取りそろえてます。

リ・クオリティBLOG 


洋服の仕事をしていると、




「おいおいおーい、ファッションってのはさ、自分の個性で、自由なモンだ。


あれこれ考えてないで、好きなモノを着れば良いんだよ!ねぇわかる?」




たまにこのような考え方の人に出会います。


概ねその通りだし、自由なモンだとも思います。


ただ一つ。「考えないで」と言う部分がどうしても腑に落ちない。


自分(の個性)を活かすコーディネートを実践する場合、


まず自分の事を良く考えなければ、個性も何もあったものじゃない。


何色にするか、どういう系統でまとめるか。個性を活かす前の段階ではないでしょうか。


そしてここは意見が分かれる所だとは思うのですが、「ベーシックな知識」は必須だと思います。


例えば色使いだったら色相環



リ・クオリティBLOG 


何も考えず「個性だ!」「自由だ!」と言いながらコーディネートした結果、


無意識にセオリーどおりのガチガチな合わせ方になってしまう。


果たしてそれは本当に自由・個性的なファッションと言えるのでしょうか。


ベーシックを理解した上で、あえてタブーとする色の組み合わせを持ってきて、固定概念を打ち破るカラーリングこそ自由だと僕は思います。


文化服装の学生が、奇抜なファッションでもサマになっているのはまさにそうで、


彼らは学科で色彩学やファッション史などの知識を身につけているから。


無意識に格好良くスタイリングをまとめたり、崩したり出来る。


ルールを破る為にはルールを知る必要がある。


ルールを知るには学ぶ必要があり、考えなければいけない。


それを踏まえた上で、感性のままにファッションを楽しめば良いと思うのですが、如何でしょうか。


それを知らずにただ「俺は自由なファッションだ!」と言っても、酷く滑稽に映ってしまいます。


僕のような若輩者が偉そうに意見をするのも非常におこがましいのですが、


少しでも皆様、そして自分の「気付き」になれば幸いです。


ファッションって本当に楽しいですね。大好きです。




ブランド古着を中心に扱うセレクトショップ

リ・クオリティOnlain Store

主な取り扱いブランド

Balenciaga.
DIOR HOMME
Maison Martin Margiela
Dries Van Noten
COMME des GARCONS
GUCCI


etc...