Folk Crafts Museam | りくう blog

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愛媛県の山あい、名水百選「観音水」の湧く
宇和町明間(あかんま)にて和紙を漉いています。

日本民芸館に行ってきました。

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「民藝」とは、「民衆的工芸」或いは「民間の工芸」の謂いであり、無名の職人達
が民衆の日常生活の為に作った実用品を指す語として、大正14年(1925年)に柳と彼の
同志である陶芸家の濱田や河井寛郎によって作られた。彼らは、それまで美の対象
として顧みられることのなかったそれら民藝品の中に、「健康な美」や「平常の美」
といった、人間生活に欠かせない大切な美の相が豊かに示されていること
を発見し、そこに最も正当な工芸の発達を見たのである。

民芸の歴史、思想より一部抜粋)

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民芸運動の提唱者、宗教哲学者でもある柳宗悦によってつくられた民芸館。


その中で一番のわたしのお気に入りは木喰の地蔵菩薩像でした。

荒削りな円空の仏像も微妙な微笑みwが好きですが、木喰のつくる朗らかな笑顔の
地蔵菩薩さんの前にしばらく座ってニコニコを分けて頂きました。

特筆すべきは、西館として公開している柳宗悦一家が生活をしていた建物です!

二階にある6畳間は、不思議な構造で、窓が2面にありもう一面に隣の畳の間に
繋がった勝手口みたいなものがあり、風がよく通るのです。

また、部屋の隅には木製でベッドの広さ程の段があり、気持ち良くてしばらくそこ
に座っていたのですが、西館の管理をしてる方が来られておもしろいお話をしてくれました。

その部屋は、創作のために使われていて、床に墨汁などが残っているでしょう。
と。また私の座っていた、ベッドのような場所でよく寝ていたんだと宗悦の息子
でありプロダクトデザイナーの柳宗理氏が
訪れたときにおっしゃっていたそう。

なんだか、彼らのインスピレーションの一部に触れられた気がして得したような時間でした。

みなさんもあの6畳間にぜひ行ってみてください。
ただし、1週間に一回しか公開していないので注意!