では、もはや回想記となってしまったけど、3日目です。まだ僕が九州にいると思って読んでね!
ということで3日目の朝は博多のHD家で目覚める。やはりマンガ喫茶で寝るよりも段違いに疲れが癒されている。ドラクエでいうならホイミとべホイミ、FFならケアルとケアルガの違いといったところか。しかし、できる男、HDの朝ははやい。僕らは6:30には家を出て、駅で礼を言って別れた。HDの立派で幾分か小ぶりな後ろ姿を眺めながら、僕は近くの公園(かなりでかい)へ赴く。公園は広く、中央にある大きな池の周りをみんなジョギングしている。国内外の老若男女が朝も早よから、自分と戦っている。歌わないわけにはいかない。そう思った(?)僕は、池沿いのベンチに座り、弾き語る。そういや、今回の旅では人前初披露である。もちろん、1曲目はブルースの定番曲「フーチー・クーチー・マン 」。さわやかな朝に響き渡るぶっといブルース声。前を通る人は怪訝な顔で通り過ぎるが、休むことなく、何曲か熱唱。うん、ノドは良好だ。一人満足した僕は公園をあとにして、博多駅へ。
博多駅はラッシュ時間もあり人でごったがえしていた。さすがは九州一の都会。まだ、電車まで1時間ほど時間があったので、博多駅のバス停前で再度熱唱。今度は何かコンセプトをつけてみようと思い「大阪のソウル・シンガー リクームです」と汚い字で張り紙をするも何度も風で飛ばされ、そのたび中断。もちろん歌うのはブルースとストーンズと歌謡曲。う~ん、流行とは2000光年ぐらい離れている。もちろん前で座ってくれる人もおらず、バスを待つ中年などの視線を遠くに感じながら、終える。世間はやはり厳しい。いそいそと博多から一路、熊本へ。
12時ごろ、熊本に着く。とりあえず腹も減ったので、ロッカーにバッグを置いて、名物の馬肉料理店を探す。するとどうも、熊本城近くにあると判明し、路面電車に乗る。熊本出身のK家ちゃんの「ラーメンがおいしい」という証言を得て、熊本城近くの繁華街を探し歩くが、2日連続でラーメンだったことを思い出し、やはり馬肉料理店を探すことに。なかなか熊本も栄えている。繁華街のアーケードは多くの若者が行き交い、難波に例えるなら千日前アーケードといった混みっぷり(もちろん戎橋商店街まではいかないが)。何度も往復してやっと雑誌に載ってた店「菅乃家」を発見。
わくわくして自動ドアを入ると、「いらっしゃいませ。」とホテルボーイ風の男。店はホテルにありそうな高級料理店並の内装。嫌な予感が...。ホテルボーイは続ける「1名様ですね?こちらへどうぞ。」通された席はカウンターで、前には腕のよさそうな職人が何人も控えており、こちらを不思議そうに見ている。そして高そうな着物を着た女中さん数人が揃って「いらっしゃいませ。」...僕は思う「しまった。」と。
その時、僕はよれよれの「SEX PISTOLS」のTシャツにボロボロのジーンズ、髪はボサボサでおまけにロッカーに入りきらなかったギターをかついでいた。...this is BACHIGAI。しかし、ここで「店間違えました!じゃあ!」と帰るわけにもいかない。かといって適当に食べて、職人共に「近頃の若い奴は...身の程を知れよ」と暇つぶしの話題になるのもまっぴらだ。ということで、僕はあくまで上品に振舞うことに決める。さすがに飲み物は水にしたが、前菜、馬刺し、サクラ鍋などなど次々と運ばれてくるコース料理を背筋を伸ばし、女中さんに笑顔で対応し、上品な振る舞いで最後のデザートとコーヒーまで全て平らげる。味はもちろん量も申し分ない。熊本の郷土料理を満喫すると、颯爽と席を立ち、職人や女中に礼を言い、勘定を済ませてそよ風のように出て行く。「今日の私、百点満点。」店を出ながら、そう一人つぶやいた。しかし、馬肉おいしかったな~。
そんなこんなで次は熊本城へ。あまり時間もないので、ルートを足早に回る。僕は小学校のクラスに必ず何人かはいた「歴史好き少年」の一人だったこともあり、熊本城はなかなか見ごたえがあった。やはり名城とよばれるだけはある。有名な城主、加藤清正の気分に浸りつつ、熊本城を後にする。

ごっつい熊本城
その後、路面電車と格闘しながら(行先を何回も間違える)、やっと熊本駅に戻り、走ってJR久大本線に乗り込む。ギリギリセーフ。当初、鹿児島~宮崎~大分と回ることを予定していたが、どうもそのルートだとずっと電車に載り続けなければならないと知り、予定変更。九州の真ん中を横断して熊本~大分へ。このルートだと、途中で大分の温泉街、湯布院も少し寄れそうだし、温泉ヤバス、と僕は浮かれていた。久大本線は絵に描いたような単線で、実写版「となりのトトロ」かと思うほど、のどかな風景が広がる。

線路は続くよ どこまでも
はっと目覚めると、湯布院駅で電車のドアが閉まるのが見えた。「しまった!」急いで次の駅で降りるが、時間は21時前。光がほとんどないすんごい田舎駅。数々の虫と格闘しながら、次の電車を待つ。30分ほど待って、やっと湯布院についたころには、もはや全ての店が閉まっていた。意味がない。しかも、一般的に温泉が集まっているのは、歩いて2、30分。この時間、この大荷物。無理である。泣く泣く、近くのコンビニで晩飯の冷えきった弁当を買い、再度乗車。しょんぼりと車内で飯を食いつつ、前に座っているスタイリッシュメガネ男をふと見る。同い年ぐらいで、バックパックを横に置いて時刻表を広げている。「同種族か。」一人旅をしていると、無性に人に話しかけたくなる。自分と同じような人を見るとなおさらである。もちろんこの時も少し躊躇しつつも話しかける。どうも僕はそのギターから地元の流し(歌い手)かと思われていたらしい(笑)。彼は東京出身の3つ年下で、夏休みを利用して西日本をもう10日も旅していた。しかも名所を事前に調べて行っていて、彼のデジカメには色んな名所の写真が収められており、そんな名所など聞いたこともなかった僕はただため息を漏らすばかりであった。
僕らは道中思い出話に花を咲かせつつ、23時ごろ大分に到着。スタイリッシュメガネ君はまだ行ける所まで行くということで、ここで別れる。なかなか性格もスタイリッシュないい子であった。僕は宿探しに大分の街を回る。大分もなかなか都会であった。どうも都会の人は地方の街というと、すごい田舎を想像してしまいがちだが、どうやらそれは間違いのようである。だって、こんなところに...

ゴリラがいるんだもん。大分とゴリラ。不思議な相性。昔、銀杏祭でゴリラステージなんてあったよな~。
結局、その日も駅前のマンガ喫茶に泊まる。しかし、この旅は異様に地方のマンガ喫茶の会員カードが増えるよな~。絶対この先使うことないのに...。そう、思いながらも大分の夜は更けてゆく...。
ということで3日目の朝は博多のHD家で目覚める。やはりマンガ喫茶で寝るよりも段違いに疲れが癒されている。ドラクエでいうならホイミとべホイミ、FFならケアルとケアルガの違いといったところか。しかし、できる男、HDの朝ははやい。僕らは6:30には家を出て、駅で礼を言って別れた。HDの立派で幾分か小ぶりな後ろ姿を眺めながら、僕は近くの公園(かなりでかい)へ赴く。公園は広く、中央にある大きな池の周りをみんなジョギングしている。国内外の老若男女が朝も早よから、自分と戦っている。歌わないわけにはいかない。そう思った(?)僕は、池沿いのベンチに座り、弾き語る。そういや、今回の旅では人前初披露である。もちろん、1曲目はブルースの定番曲「フーチー・クーチー・マン 」。さわやかな朝に響き渡るぶっといブルース声。前を通る人は怪訝な顔で通り過ぎるが、休むことなく、何曲か熱唱。うん、ノドは良好だ。一人満足した僕は公園をあとにして、博多駅へ。
博多駅はラッシュ時間もあり人でごったがえしていた。さすがは九州一の都会。まだ、電車まで1時間ほど時間があったので、博多駅のバス停前で再度熱唱。今度は何かコンセプトをつけてみようと思い「大阪のソウル・シンガー リクームです」と汚い字で張り紙をするも何度も風で飛ばされ、そのたび中断。もちろん歌うのはブルースとストーンズと歌謡曲。う~ん、流行とは2000光年ぐらい離れている。もちろん前で座ってくれる人もおらず、バスを待つ中年などの視線を遠くに感じながら、終える。世間はやはり厳しい。いそいそと博多から一路、熊本へ。
12時ごろ、熊本に着く。とりあえず腹も減ったので、ロッカーにバッグを置いて、名物の馬肉料理店を探す。するとどうも、熊本城近くにあると判明し、路面電車に乗る。熊本出身のK家ちゃんの「ラーメンがおいしい」という証言を得て、熊本城近くの繁華街を探し歩くが、2日連続でラーメンだったことを思い出し、やはり馬肉料理店を探すことに。なかなか熊本も栄えている。繁華街のアーケードは多くの若者が行き交い、難波に例えるなら千日前アーケードといった混みっぷり(もちろん戎橋商店街まではいかないが)。何度も往復してやっと雑誌に載ってた店「菅乃家」を発見。
わくわくして自動ドアを入ると、「いらっしゃいませ。」とホテルボーイ風の男。店はホテルにありそうな高級料理店並の内装。嫌な予感が...。ホテルボーイは続ける「1名様ですね?こちらへどうぞ。」通された席はカウンターで、前には腕のよさそうな職人が何人も控えており、こちらを不思議そうに見ている。そして高そうな着物を着た女中さん数人が揃って「いらっしゃいませ。」...僕は思う「しまった。」と。
その時、僕はよれよれの「SEX PISTOLS」のTシャツにボロボロのジーンズ、髪はボサボサでおまけにロッカーに入りきらなかったギターをかついでいた。...this is BACHIGAI。しかし、ここで「店間違えました!じゃあ!」と帰るわけにもいかない。かといって適当に食べて、職人共に「近頃の若い奴は...身の程を知れよ」と暇つぶしの話題になるのもまっぴらだ。ということで、僕はあくまで上品に振舞うことに決める。さすがに飲み物は水にしたが、前菜、馬刺し、サクラ鍋などなど次々と運ばれてくるコース料理を背筋を伸ばし、女中さんに笑顔で対応し、上品な振る舞いで最後のデザートとコーヒーまで全て平らげる。味はもちろん量も申し分ない。熊本の郷土料理を満喫すると、颯爽と席を立ち、職人や女中に礼を言い、勘定を済ませてそよ風のように出て行く。「今日の私、百点満点。」店を出ながら、そう一人つぶやいた。しかし、馬肉おいしかったな~。
そんなこんなで次は熊本城へ。あまり時間もないので、ルートを足早に回る。僕は小学校のクラスに必ず何人かはいた「歴史好き少年」の一人だったこともあり、熊本城はなかなか見ごたえがあった。やはり名城とよばれるだけはある。有名な城主、加藤清正の気分に浸りつつ、熊本城を後にする。

ごっつい熊本城
その後、路面電車と格闘しながら(行先を何回も間違える)、やっと熊本駅に戻り、走ってJR久大本線に乗り込む。ギリギリセーフ。当初、鹿児島~宮崎~大分と回ることを予定していたが、どうもそのルートだとずっと電車に載り続けなければならないと知り、予定変更。九州の真ん中を横断して熊本~大分へ。このルートだと、途中で大分の温泉街、湯布院も少し寄れそうだし、温泉ヤバス、と僕は浮かれていた。久大本線は絵に描いたような単線で、実写版「となりのトトロ」かと思うほど、のどかな風景が広がる。

線路は続くよ どこまでも
はっと目覚めると、湯布院駅で電車のドアが閉まるのが見えた。「しまった!」急いで次の駅で降りるが、時間は21時前。光がほとんどないすんごい田舎駅。数々の虫と格闘しながら、次の電車を待つ。30分ほど待って、やっと湯布院についたころには、もはや全ての店が閉まっていた。意味がない。しかも、一般的に温泉が集まっているのは、歩いて2、30分。この時間、この大荷物。無理である。泣く泣く、近くのコンビニで晩飯の冷えきった弁当を買い、再度乗車。しょんぼりと車内で飯を食いつつ、前に座っているスタイリッシュメガネ男をふと見る。同い年ぐらいで、バックパックを横に置いて時刻表を広げている。「同種族か。」一人旅をしていると、無性に人に話しかけたくなる。自分と同じような人を見るとなおさらである。もちろんこの時も少し躊躇しつつも話しかける。どうも僕はそのギターから地元の流し(歌い手)かと思われていたらしい(笑)。彼は東京出身の3つ年下で、夏休みを利用して西日本をもう10日も旅していた。しかも名所を事前に調べて行っていて、彼のデジカメには色んな名所の写真が収められており、そんな名所など聞いたこともなかった僕はただため息を漏らすばかりであった。
僕らは道中思い出話に花を咲かせつつ、23時ごろ大分に到着。スタイリッシュメガネ君はまだ行ける所まで行くということで、ここで別れる。なかなか性格もスタイリッシュないい子であった。僕は宿探しに大分の街を回る。大分もなかなか都会であった。どうも都会の人は地方の街というと、すごい田舎を想像してしまいがちだが、どうやらそれは間違いのようである。だって、こんなところに...

ゴリラがいるんだもん。大分とゴリラ。不思議な相性。昔、銀杏祭でゴリラステージなんてあったよな~。
結局、その日も駅前のマンガ喫茶に泊まる。しかし、この旅は異様に地方のマンガ喫茶の会員カードが増えるよな~。絶対この先使うことないのに...。そう、思いながらも大分の夜は更けてゆく...。