たまには映画の話をしようと思う。始めに断っておくが、僕は全く映画通ではない。好きな俳優が誰で、どの映画での演技が渋いとかは特にわからない。ただ、純粋に映画が好きなのである。あの映画が始まる時のワクワク感、観終わった時の「はぁ~終わった~」という気持ちとシーンの残り香が頭の中で繰り返される感じがたまらない。それは小説や音楽・絵画などの芸術にも通じるところがあるが、やはり映画は視覚と聴覚から同時に攻められるので、身構えようがない僕としてはインパクトという点においては他より一歩抜きんでていると、個人的に感じる。

 最近ではレンタルチェーン業界の急成長により、手軽に安く手に入れられるエンターテイメントである。もちろんメッセージ性の強くて考えさせられる映画、中には人生観までも変えてしまうような映画もあるが、今回はエンターテイメント性に絞り込んだ僕の大好きな一本を紹介する。



「CHICAGO~シカゴ~」

少し前に流行った有名な映画である。よって「知っとるわ、ボケ!」という方は、お気になさらず、どうぞ午後のティータイムの続きをお楽しみ下さい。 まだ観てない人のために、大まかなあらすじは、売れっ子歌手を夢見る貧乏人妻であるロキシーが、不倫のドロドロで殺人を起こし、刑務所に入れられてから突然人生に転機が訪れ、一躍有名になるが…というまぁありがちといえばありがちな映画だが、おもしろいのはこの映画がミュージカル仕立てであることだ。それもそのはず、ブロードウェイの人気ミュージカルを映画化したものなので、当然であるといえる。だから、最初から最後まで、ほとんどのストーリーは歌と踊りで進んでいく。
 
 しかし、この映画を最高のエンターテイメントたらしめているのは、俳優の演技・歌・踊り・魅せ方に至るまで徹底してエンターテイメントにこだわり、レベルが高く、かつキャッチーである点にある。子供の時に見たディズニーランドのエレクトリカルパレードが思い出され、あるいは、ロックバンドKISSのド派手なライブを思い出させる。それはどこか現実ではない、異次元の世界に迷い込んでしまったような、楽しみがあるのだ。僕はツタヤで借りてきて初めて観た後、次の日も、また次の日も…と観てしまい結局計7・8回観て、サントラまで借りてしまった。ほんと、日常のふとした時にまで映画の曲が頭に流れてくる始末。

 ストーリーにも実は色々な要素が含まれていて、女の汚さや男のバカさ、目の前の事ばかり追いかけているマスコミやお茶の間、世の中の不条理さなどを皮肉に、そしておもしろおかしく描いている。本家のミュージカルも良かったけど、やはりよくできた華やかさでは映画版に軍配があがる。

 チンケなメッセージ性しかなく“楽しめない”映画をたくさん観るくらいなら、ひたすら“楽しさ”を追求したこの映画一本を何回も観た方が何倍も人生を楽しめるんじゃないかな~、そして早く自白した方が田舎のお袋さんのためになると思うんだがな~、カツ丼でも食うか?...と僕は思うのですが、どうでしょうか?

今回もいつも通り、レビューかバカなファンの投稿か何だかわかりませんね(笑)。僕はただ単純にこれが好きなだけなのです。それ以上でもそれ以下でもないトです。ヒロシです。

(なお、この記事は一日一レビューhttp://blog.livedoor.jp/zassyoku/ に投稿したものです。)