「何だ、ビートルズかよ。」とお思いのそこのあなた!チッチッチ。ビートルズをなめてはいけませんぞ。ビートルズと言えば、今や誰もが知っている世界一有名なバンドである。おそらく地球上のどこかではいつもビートルズがかかっているといっても過言ではないだろう。僕も親父がビートルズ・マニアだった影響もあって、中学の頃から徐々にはまり、今ではすっかりファンである。むしろビートルズ・キャリアとしてはこの世に生を受ける前からなので、差し詰め“ビートルズマニア(血統書有)”ということになるだろうか。名前が『真赤戸仁(マッカートニー)』とか『夢追人』と書いて「レノン」と読むみたいな悲劇が生まれなくてよかったとつくづく思う。初対面で「変わった名前ですね~、ご両親がファンなんですか?」という質問を死ぬまで浴びせられるところだった。まぁそんなくだらんことはどうでもいいとして、そんなビートルズだが、一見すぐに口ずさんでしまうポップグループという感じに見えるが、アルバムなどを聴いていくと、曲のバラエティは実に多彩である。恋だの愛だの歌ってたのは初期の話で、中期以降は人生観やドラッグや社会批判などを実験的なサウンドに織り交ぜて歌うようになった。しかもポップ感覚は失うどころかどんどん研ぎ澄まされていく。まぁこんなことはどのビートルズ本にも書いていることであるので、ここではくだらん批評を並べるのではなく、そんな多彩な曲を生かして、普段の一日をビートルズと過ごしてみようという企画、題して『ビートルズで朝食を』をお送りします。今回は平日の大学生編。ちなみに“  ”内は曲名、( )内は収録アルバム名です。

7:00 起床“Here come the sun”(Abbey Road) 
アコギの綺麗な音色と共に目覚める。今日もいい天気だ。着替えつつ一緒に口ずさむ。

7:30 朝食“Good morning Good morning”(Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band)
ケロッグのCMみたいな曲。コーンフレーク食べつつ、「朝からみのもんたを見るのはやっぱ何かしんどいなぁ」と思う。

8:00 電車通学“Ticket to ride”(Help!)
もちろん乗車券は定期で。通勤ラッシュで満員すぎて、朝からヘヴィ。ちなみにこの曲はヘヴィメタルの先駆けといわれています。(本当か?)

9:00 授業“With a little help from my friends”(Sgt.Pepper’s~)
朝一からテストかよ!友達のカンペを借りる。大学生の戦闘力は友達の数に比例する。この曲はジョー・コッカーが歌ったバージョンが劇的に渋い!

12:00 昼食“She loves you”(Past Masters Vol.1)
お金はないので、今日はうまい棒3本で過ごす。友達に「絶対あの子はお前好きやから、はよ告ってまえよ~!」、と口では言いつつ、心で泣く。超有名曲。

13:00 授業“I’m only sleeping”(Revolver)
メシ食ったら眠すぎる。授業なんか知らん。ジョンの眠そうな声が別世界に連れて行ってくれる曲。

16:30サークル“You never give me your money”(Abbey Road)
ヒマなので、サークルのボックスで麻雀。いつも通りの負け戦。借金は雪だるま式。何で勝てへんねや!?頭に残るきれいなピアノと共にポールも叫んでくれます。

18:00バイト“Money(that’s what I want)”(With The Beatles)
金が無けりゃ何もできない世の中。必死に稼ぎます。カバー曲だけど、ジョンが最高にロケンロール!日本語で歌ってほしいな。「金!俺が唯一ほしいもの!」

23:00夕飯“Piggies”(The Beatles)
あ~夜のみのバイトだけど、何か疲れた~。少し遅めの夕飯。今夜は豚のしょうが焼き。こんな夢のある曲調だが、実は社会風刺の曲。ジョージの母作詞。

23:30風呂“She came through the bathroom window”(Abbey Road)
日本人でよかったと思う瞬間。自然と鼻歌も出てしまう。と、思ったら明かりにつられて窓から蛾が舞い込んできやがった!完全無防備。苦闘の末、窓から逃がす。これはポールの自宅で起きたファンによる強盗未遂事件のことを歌っている。

3:00就寝“Tomorrow never knows”(Revolver)
今後のことをあれこれ考えてたら遅くなってしまった。このよくわからん不気味な曲は、ジョンがドラッグ体験による幻想世界を音で表現しようとしたもの。ミスチルとは関係ありません。テープの逆回転やら暗示的な歌詞、今の色んな音楽に通じるジョンのサイケ発明品。将来なんて誰にも分からんしなぁ。あほらし。はよ寝よ。

ということで、かなり強引な選曲でしたが、もし興味があれば聴いてみてください。なかなか楽しいもんです。僕は選ぶのと書くのに疲れましたが。えっ、読むのに疲れた?そんな、またご冗談を。

(ちなみに最近頼まれて、月曜隔週担当で始めた一日一レビューというサイト→http://blog.livedoor.jp/zassyoku/にもこれを投稿しました。)