何はなくともナニワは最高。無人島黙示録 続く第3章リメイク版をお送りする。まだ第1章から見てない人はそちらの方から見ないとわけわかめだと思いまする。
僕らを乗せた海上タクシーは、波を切り、風を切り、様々な少年の純粋無垢な妄想を砕きながら一直線にキャンプ地『黒島』に向かう。雲行きはますます怪しくなるばかりだ。僕達はさっきのフェリーの時とは桁違いなほど言葉少なめに、ただじっと目を細めて灰色がかった海とその先の地平線を見ていた。その光景はまさに『連行されてるわけで…。』という感じであった。近くの漁船がそんな僕らを発見したら、間違いなく工作船と間違えて自衛隊に通報していたに違いない。
そうこうしているうちに何やら黒みを帯びた緑色のものが前方遠くからやってくる。乗務員の一人がつぶやく「ユロブロ ヨヘンカル センガギムニダ」…ではなくて、「あれが黒島だよ。」そう、ついにやって来てしまったのだ。黒島は実際、山のようであった。海に浮かぶ山といった感じで、高く盛り上がった森に横の面は断崖絶壁。それは近づくにつれて、僕らを呑みこむかのように大きく、気味悪くなっていく。僕らは今から待ち受けるであろう困難な状況に息をのんだ。潮の香りはしなかった。 一応、浜辺はあった。しかし、ほんの気持ちみたいな程度のものである。江戸時代の“出島”と言ったらわかりやすいだろうか。そこに船を寄せ、一人が下りて奥の木に縄を縛りつける。バカ御一行、到着。順に船を下りて手早く荷物を降ろす。と、横で何かが動く。急いで振り返ると特に変わった様子はない。こういう場合、安心して一息ついた後に「ノワァァァ!」ってくるのがホラー映画の基本であり、シッコスをちびりそうになる瞬間No.1な場面なのだが、ここではそういうこともない。安心してトイレに行ってほしい。で、荷物を降ろし終えると、縛り付けてた縄を解き、船は逃げるかのように出港する。乗務員は言い放つ「では、3日後の昼ごろまた来ますんで!」「あ、はい!ありがとうございました!」今ならまだ間に合う。引きかえすんだ。半分の僕が叫ぶ。しかし、少年としてのプライドが許さなかった。そんな葛藤は皆同じのようだ。「じゃあ、テントを立てる場所を探そっか。」H君は独り言のように言うと、少しだだっ広いところに向かって歩き出す。みんなもそれに続いて歩き出す。黒いものが山の上方をかすめる。あれは何だろう。鳥にしてはでかかった。キャッチフレーズは「様々な気味悪さのハーモニー体験“レッツ黒島”」に決まりである。そんな中で、密かに一人テンションを上げてきているものもいた…。僕だ。
(たぶん第四章に続くんだろうなぁ)
僕らを乗せた海上タクシーは、波を切り、風を切り、様々な少年の純粋無垢な妄想を砕きながら一直線にキャンプ地『黒島』に向かう。雲行きはますます怪しくなるばかりだ。僕達はさっきのフェリーの時とは桁違いなほど言葉少なめに、ただじっと目を細めて灰色がかった海とその先の地平線を見ていた。その光景はまさに『連行されてるわけで…。』という感じであった。近くの漁船がそんな僕らを発見したら、間違いなく工作船と間違えて自衛隊に通報していたに違いない。
そうこうしているうちに何やら黒みを帯びた緑色のものが前方遠くからやってくる。乗務員の一人がつぶやく「ユロブロ ヨヘンカル センガギムニダ」…ではなくて、「あれが黒島だよ。」そう、ついにやって来てしまったのだ。黒島は実際、山のようであった。海に浮かぶ山といった感じで、高く盛り上がった森に横の面は断崖絶壁。それは近づくにつれて、僕らを呑みこむかのように大きく、気味悪くなっていく。僕らは今から待ち受けるであろう困難な状況に息をのんだ。潮の香りはしなかった。 一応、浜辺はあった。しかし、ほんの気持ちみたいな程度のものである。江戸時代の“出島”と言ったらわかりやすいだろうか。そこに船を寄せ、一人が下りて奥の木に縄を縛りつける。バカ御一行、到着。順に船を下りて手早く荷物を降ろす。と、横で何かが動く。急いで振り返ると特に変わった様子はない。こういう場合、安心して一息ついた後に「ノワァァァ!」ってくるのがホラー映画の基本であり、シッコスをちびりそうになる瞬間No.1な場面なのだが、ここではそういうこともない。安心してトイレに行ってほしい。で、荷物を降ろし終えると、縛り付けてた縄を解き、船は逃げるかのように出港する。乗務員は言い放つ「では、3日後の昼ごろまた来ますんで!」「あ、はい!ありがとうございました!」今ならまだ間に合う。引きかえすんだ。半分の僕が叫ぶ。しかし、少年としてのプライドが許さなかった。そんな葛藤は皆同じのようだ。「じゃあ、テントを立てる場所を探そっか。」H君は独り言のように言うと、少しだだっ広いところに向かって歩き出す。みんなもそれに続いて歩き出す。黒いものが山の上方をかすめる。あれは何だろう。鳥にしてはでかかった。キャッチフレーズは「様々な気味悪さのハーモニー体験“レッツ黒島”」に決まりである。そんな中で、密かに一人テンションを上げてきているものもいた…。僕だ。
(たぶん第四章に続くんだろうなぁ)