前回に引き続き、ドドメ色~無人島theサバイバル編~第2章のリメイク版をお送りします。前回見ていない人は前から読んでね。では、パナップ!!いや、どうぞ!!

(第2章)
 やって参りました!キャンプ当日です!僕達は3泊4日分の大きな荷物を背負い、3泊4日分の大きな期待を胸に抱いて、朝早く大阪市東成区を出発した。行き先は瀬戸内海に浮かぶ諸島家島(兵庫県)の一つ、『黒島』だ。とりあえず電車で姫路まで行って、黒島近くの大きな島へ行くフェリーへ乗り込む。天気は驚くほどの快晴。雲ひとつない。さんさんと輝く太陽の下、僕達の夢を乗せたフェリーは波しぶきを立てて進む。ツンと鼻に突く磯の香り、波風を受けてなびく髪、さぁフェリーの先に立とう。「目を閉じて、ここへ。僕を信じて。」「いいわ。信じる。」「…よし、目を開けて。」「私、空を飛んでるわ!…ジャック…」「ローズ…」と一人でタイタニックしつつ、僕は夢が現実になったことで、はしゃいだ。「どこまでもゆける!」僕はそう思った。今思えばこの時があのキャンプにおけるピークであった。無人島キャンプはここから文字通り『タイタニック』になるのである。

近くの島に着くと、もう昼前だった。そこから黒島に行くには島の反対側にある海上タクシー(小さなボートのような形で、読んで字の通り、海の上のタクシーである)の乗り場にいかないといけない。ここで僕たちは第一のミスを犯した。島がいくら小さいとはいえど、そこは家島諸島の中でも一二を争うでかさ。けっこう距離がある上に登り下りが激しい。しかも、中身が死ぬほど詰まった大きなキャンプ用のリュックを背負い、両手にはそれでもリュックに入りきらなかった食糧やテント用具。そして焼き付けるような太陽、うだるような暑さ。まさに地獄である。何度も休憩し、汗を滝のように流し、途中で弱音を吐いては立ち上がり、それでも死にそうになりながらようやく海上タクシー乗り場に到着。近くのコンビニ的な店(店内は六畳ぐらいしかない)に入り、食糧やおかしやライターなど必要品を購入し、涼みながら、その店のおばちゃんと楽しく世間話をする。僕たちがボーイスカウトであること、これまでの道のりが余りにしんどかったこと、おばちゃんの息子は力士であるということ×3回(←注目)、そして、僕たちがどこでキャンプをするのかについての話になった。 「ところで、あんたたちはどこの無人島でキャンプするの?」「あ、この近くの黒島です。」「…ちゃんと聞こえんかった。もう一回言って?」「黒島です。」「…えっ!?黒島!?あんたら、あんなとこ行くんかい!?やめとき、やめとき!」「えっ…でも、ちゃんと計画してきたんで…」「へ~、変わった人もいるんやなぁ。おばちゃん、一万円くれるって言われてもあんなとこで寝ーへんわ。」「...。」このおばちゃんの発言で、暗雲は確実に立ち込めてきているということに僕たちは不安を感じずにはいられなかった。しかし、ここまで来たからには後には引けない。僕たちは店を出て海上タクシー乗り場に向かい、そこでタンクに水を入れて、海上タクシーにぎゅうぎゅうに乗り込んだ。空を見るとあんなに晴れていた空はいつのまにか雲に覆われ、少し暗くなってきていた。「荒れるな…。」というセリフが似合うシーンだ。もちろんそんなことが言える粋な野郎は皆無だが…。 (さぁ、ケンシロウはどうなってしまうのか!?そして、ラ王とケンシロウの意外な過去とは一体...。その真相は来週...いや、第3章に続く…)