ではさっきの初恋話の続きね。途中からみた人は前半戦から読んでね!

  やって参りました!掃除ターイム!!ご説明しよう。掃除は班に分かれてするのだが、何せお年頃の男女(?)。掃除しながら「誰が好きなん?」トークが大炸裂ですぜ、兄貴ぃ~!しかもここ最近ははるかちゃんと一緒の班だもんね!うひゃ、うひゃひゃひゃひゃ~!と、真顔で掃除しつつ、心は「うひゃひゃ」状態。そして、ついに来ました!誰かの「みんなでちょっと喋らへん?」コール!!イエッス!!僕はこの時のために生きてきたんだよ!みんなも同じ気持ちなようで、一斉に集まる。

  まず、他人で誰が誰を好きトークでジャブをかます。へぇ~、あいつがあいつを。なるほど。その後は、待ちに待った「私の気になる子」トーク!これはさすがにヘヴィなのでじゃんけんで順番を決めて発表していく。その日僕は最後になりその前がはるかちゃんに決まった。「これは神様のおぼしめしか!?」僕は初めて神様に感謝した。一人一人暴露していき、悲鳴と笑い声が飛び交う中、ついにはるかちゃんの番が来た。はるかちゃんはかなり恥ずかしがって、友達連れてちょっと離れたところでヒソヒソ話をしだした。「もう恥ずかしがり屋さんやなぁ。」と言いつつも心の中はバックバク!もう心臓音でボイパできそうな勢い!すると友達が戻ってきて、耳元で「『あっちゃん(当時の僕の通称)だけなら教えてあげる』って言ってんねんけど...」と言うではないか!そっか、いきなり告白されちゃうかぁ!うひょ~~~...僕もう、とろけちゃいそうでふ..。
  アホ顔丸だしではるかちゃんの元に向かう僕。しかし、彼女の前では繊細でワイルドでキュートでわんぱくで...とにかくそんな雰囲気を醸し出しつつ尋ねる。「えっと、話..って?」分かってるのに聞くか~!俺もう天才!自分で自分を誉めてあげたいです!「私の好きな子やねんけどさぁ...私、実は...耳貸して?」貸します貸します!おおおお!?いきなりそう来ちゃうの!?いいの!?おじさん、もう空も飛べるよ!?さぁ恋よ来い!!なんてくだらんシャレを考えつつ、僕は耳をそ~っと近づけた。そして彼女は言った...

  「私が好きなんは.....ゆういち君。」

  やった~!..ってえっ!?僕、名前、アツシ。君、好き、ゆういち。アツシ、イコール、ゆういち?ノーノー!!と頭まで片言になりながら天井のしみを見ていた。そして駄目押し。

  「あっちゃんは?」

  あなたですよ。今目の前に立っている...。でもそんなこと言えやしないよ、言えやしないよ。ちびまる子ちゃんの野口さんになりつつ、崖っぷちあっちゃん、必死に考える。そして出た答え、

  「俺は...ゆかりちゃん。」

  それ前好きやった子ですやん。もう何でもいいや。「これ二人の内緒ね?」おいおい、そりゃ悲しすぎるぜ、ベイビー。はぁ...。

  という形で僕のミラクルはあっけなく「ただの勘違い」という結果に成り下がってしまった。しかしこの後も僕の「はるかちゃん熱」は冷めやらず、卒業までずっと片思いし続けることになる。それまで、「実は僕の事が好きやったけど嘘をついた」やら「ゆういち君とすでに両思い」やら「昨日UFOを見た」やらいろんな噂が流れたが、仲が良かったことはかすかに覚えている。どうやら時間は僕の気持ちとは裏腹に、ただ淡くなつかしい思い出へと変えてしまったようだ。はるかちゃん、今ごろどうしてるかなぁ...。またいつか会いたいなぁ...。

  でも絶対、『マネキン』の時はええ感じやってんって!ほんまやって!信じて~や!