堺区 中区 東区 西区 南区 北区 美原区 単位:%
2009年
自民 48.2 50.4 49.9 49.7 39.3 47.3 50.7
維新 46.6 43.4 43.6 43.2 53.6 46.7 43.0
2013年
自民 63.2 58.9 59.8 60.6 48.6 61.8 58.3
維新 36.8 41.1 40.2 39.4 51.4 38.2 41.7


堺市長選挙が終わりました。維新の会にとっては厳しい結果となりましたが,
個人的な感想をいえば,道州制にいたる過程は思うほど難しいということでしょうか。
堺を含め,関西地方は歴史ある都市がほとんどです。
大阪市と大阪府の二重行政は理解されても堺を含めるかということは
理解を得られなかったと推察します。近畿以外に居住する人たちには
わかりづらいかもしれませんが,それぞれの都市が確固としたアイデンティティーを
持っています。関東と同じ目線で見てはいけません。
関東では東京のベッドタウンになっている周辺都市がほとんどですが
歴史も文化も言葉も違うのが関西です。

さて,選挙ですが簡単に数字を見て振り返ってみます。
前回の市長選と今回の市長選で自民,民主,共産と維新で分けて
得票率を比較してみましょう。
2009年では南区,北区以外では自民ほかの票数が大きいことがわかります。
これが2013年になると全体で票数を伸ばしています。
南区では維新の得票が上回っています。今回の選挙では得票が2倍の差になっているのが
わかります。
2009年に維新に流れた票(浮動票)は2013年には自民民主共産に流れていると
考えられます。基礎票がある自民,共産は党勢や政治状況などの変化があっても
最低獲得できる票数が計算できます。今回それに無党派層が追加され
この結果になったのでしょう。

無党派に頼る選挙,あるいは政策を論じて票を獲得するというやり方と
基礎票つまり地盤をもつ選挙がありますが,
昔ながらの地盤,看板,鞄の選挙手法がいまだ有効であるということも
言えるでしょう。地方選挙では特に地盤のない選挙は勝てませんね。