ふと思い出した。


7年8年前の頃、後輩から言われた言葉。

“お客さんがお金に見えたりするんですか?”




その頃、自分は30歳の頃。

某メーカーで、フルコミッションで所属していた。

正直稼いだ。

年収も、うん千万はあった。

たった入社4年目で。


めちゃくちゃ仕事をした。

人知れず勉強して、知恵熱も初めてだした。

そして、寝る間を惜しんで、人に会った。


夜中の0時から3時までに、会える業種の人リストを作ったり、

24時間を、4分割した円の表を2つ作り、8つのマスの中で

1日3時間、寝る時間を自分で決めた。


年間の目標を立て、月間の目標を立て、毎日の目標を立て、

毎日、今日の目標を、念仏のように繰り返し繰り返し唱えた。

自ら自己暗示をかけた。

1日の目標が達成できるまで、帰らなかった。


その原動力は、入社2年間で、成績は上がらず

収入もなく、多額な借金もした。

フルコミッションの怖さを体で学んだ。


どっかの自称コンサルに指導された事はない。

上司にそうしろと、言われた事もない。

読書は大の苦手。苦手と言うより、好きじゃない。


車での営業は、時間が読めない。

電車で動いて、階段という階段は全て走っていた気がする。


その結果が、

“お客さんがお金に見えたりするんですか?”だ。


その時、ブチ切れなかった。反論もしなかった。

但し、納得もしていない。もちろん自覚もしていない。


ただ、そう見えるんだ。そう思った。


ものの見方は千差万別。


今、もしその後輩と会って話をする機会があるならば、

仕事の楽しさを伝えたい。

それは、稼ぐという事ではないこと。

求める人間ではなく、求められる人間になるという事。


周りから見たら。

一般的には。

社会的には。

普通は。


その発想は、いわゆる普通は、とういう言葉で片付く。


普通=凡人?

それを、否定しているわけでは一切ない。


凡人=普通だった自分へ、自分が自分に襲い掛かった。

フルコミの怖さと、フルコミの魅力を兼ね備えた、

自分への逆襲。


そんな凡人社長を、慕ってくれるスタッフは普通じゃない。